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変調弦その22「BWV996ジーグ」 [ギター - 変調弦によるバッハ編曲]

変調弦ギター向けのバッハのリュート曲の編曲。今日はただでさえ難しいバッハのリュート曲の中でも難曲のBWV996ジーグ。
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これのどこがジーグやねん、と思うけど充実した名曲。「イタリア協奏曲」のように「ひとりコンチェルト」みたいな雰囲気もちょっとある。だいたい3声で書かれているけど、ほとんど鍵盤楽器用とでも思えるような目の詰った対位法で、リュートにはかなり厳しい。特に17小節後半から、いかにも鍵盤楽器なら両手でそれぞれの声部を弾き分けるような部分は、撥弦楽器の限界を超えているように思える。

しかしその効果は抜群で、めちゃめちゃかっこいい。ちゃんと弾ければ、だけど。普通の編曲では演奏不能として低音部は8分音符になっているのが多い。というかブルーガー翁のがそうなってて、後はみんなそれを真似してるだけというのがほとんど。

全体的にも、バッハのいつものしなやかに噛み合った感じは無いけど、疾走するような対位法が颯爽としてかっこいい。それに3弦をfisに下げることで実現可能になった音がかなりある。特に10小節の低音のリズムがはっきりと出せるメリットは大きい。ただしどの部分も決して易しくはない。

しかし、じっくり練習して弾きこなせるように努力することは、この曲に関しては苦労に見合った成果が望める。何度も書くけどほんとにかっこいい。

[pdfファイル]

さて、BWV996は「クーラント」だけが残った。クーラントは難物。なかなか進まない。まあ、でもがんばってみよう。


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