SSブログ

考え中 - Fourier領域と実領域の光(11) [考え中 - FDTD法の実装]

媒質に損失がある場合のMaxwellの方程式から作った電信方程式には平面波で解を作ることができないので解のありそうな、しかも光学的な問題として準定常的な解が作れそうな特殊な境界条件を前回考えた。その条件とは半無限空間で境界から外部のエネルギーが流入してくるような場合。これはほんとに特殊な条件だろうか。

「あっという間には終わらない」条件での解の探索

準定常な条件設定をしたので、時間tに関してはFourier変換できると考える。そして準定常であってもどっちみち世界の反対側の果てでは場は0になってしまうはずなので、解をむりやりx→∞で0になるように

0626eq76.png
としてみる。指数関数はどんなベキよりもはやく0になるので、ほとんどの場合、有無を言わせずx→∞で0になる。また、指数関数は演算子としての微分や積分の固有関数でもある。

ここで-lxのかわりに

0626eq76a.png
のベクトルlとして
0626eq77.png
と書くことにする。

こうしておくとÊは遠くで発散しないかぎり(x→∞でÊ→∞とならないかぎり)、無限に広がっていてかまわない。ということでÊをFourier展開する。これならできるはず。

0626eq78.png
とする。従ってもとの場は
0626eq79.png
これを式-72に代入してみる。
0626eq80.png
となって、これならlk、ωが全部実でも解がある可能性がある。

式-46と同じものを書くと

0626eq81.png
を満たせば解になる。

klを一緒に書いて

0626eq82.png
とする。 ˆkは複素ベクトルとなる。
0626eq83.png
となって見た目は式-75と変わらなくなった。ただし、ベクトルˆkの成分のうち虚数部を持つのは厳密にx成分のみである。それ以外の成分が虚数部を持つと、遠く離れた場所で場は発散する。x方向にだけ空間が異方性を持っている(x>0だけを考えている)そういう特殊な条件を考えたので当然である。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

献立06/26自転車で七北田公園 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。