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「お里が知れる」 [分類してもしょうがないもの]

僕のずっと前に死んだ祖母がよく言っていた。「お里が知れる」とは、逐語訳は「出身地がバレる」と言うことだが、ようするに普段から行儀の悪いことをしていると、特別な場面で気取って取り澄ましていても立ち居振る舞いにそれが現れてしまう、と言う意味。一事が万事なのだからいつもちゃんとしろ、ということ。なんでそんなことを思い出したか、というと...

今日午後、すぐ近くのコンビニに銀行のお金をおろしに行った。土日は銀行のキャッシュディペンサだと手数料を取られてしまうけど、このコンビニだとタダ。いまいちなんでそんなことになるのか理解できない(だってコンビニの方が手数は多いだろ、と思うのだけど)んだけどいつもこのコンビニを使っている。

お金をおろして外に出ようとすると、僕の数歩前に細身の紺のスーツでコート無しノーネクタイのにいちゃんが買い物をして出るところだった。

たまたま僕の部屋の方向とそのにいちゃんの行き先が同じですぐ後ろを歩いていた。そのにいちゃんは墓場の塀沿いに歩きながら、レジ袋からおにぎりをふたつ取り出してからになったレジ袋をひら、っと手放した。すぐ後ろを歩いていた僕の足に引っかかった。

その後もそのにいちゃんはひとつめのおにぎりの包装をといてまたそのポリエチフィルムをひら、と手放した。三口ぐらいでひとつ目を食べて左手のもうひとつもまた外装フィルムを捨てて、こんどは海苔が別包装になっているらしくて海苔を取り出したりするたびにポリエチレンのフィルムがひらひらと舞った。

さすがに食べながらだと歩くのが遅くなって僕が追い越しざま眺めてると
「なんかもんくあるのか?」
とでも言いたそうな目でこっちを睨んだ。僕は「いえ、なんでもありませぇん」と言うふうに目を伏せた。にいちゃんは僕の横で歩きながらおにぎりを頬張って手ぶらになった。

実は、以前にもまったく同じようにコンビニから出て歩きながら袋を捨てレシートを捨て外装を捨てしてる若い男を見た。そのときはこんなやつもいるのかと思ったけど、まさかまったく同じことをする別の人物にほとんど同じ場所でまた会うとは思わなかった。

最近の若者の特性なのか、それともこのあたりの土地柄なのかよくわからないけど、半年ほどで立て続けに見たのでちょっとびっくりした。

ジジ臭い感慨なのかもしれないが、こういう人物の普段の内面を想像すると、うすら寒くなってしまう、せっかくちょっと暖かかったのに。
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