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気持ち悪い変な夢 [分類してもしょうがないもの]

なんだか変な夢を見た....

前の会社の同期入社のやつの新宅に遊びに来ている。彼は一浪して修士を卒業して会社に入ったので、年齢は僕より一つ上で先日定年退職した。彼の二人の子供はすでにそれぞれ独立して、奥さんと二人きりでは前の家は大きすぎるので退職をきっかけに新築した、という...

16畳敷きほどもあるフローリングのリビングルームで、一方の壁が全面サッシになっていて、さらにその周りには面取りするように斜めになった窓がたくさん付いている。外は明るいのに直接光は入ってきていないので窓は北向きらしい。その外はちょっとしたテラスになっていて、その前は狭いながらも草木の植わった庭になっている。

さらにその向こうは生垣代わりの潅木が並んで、その奥に大きな邸宅の壁が太陽に照らされて光っている。その方向にわずかに登り斜面になっているらしく、それ以外にも大きな家が並んでいるのがわかる。同僚は、前の家の近所だけど、小田急と江ノ電のちょうど中間で駅からは遠くなった、と説明している。

リビングのあちこちには彼の趣味の電気楽器や反射型の望遠鏡なんかが置かれていて、まるで〇〇工務店というような建築会社のテレビコマーシャルみたいだと思ってしまう。しかし、彼は確か電気の技術屋で、こんな立派な邸宅が新築できるほど給料があったとは思えないんだけど、どうしたのかはわからない。

彼は家に満足していて自慢らしく、さかんにいろいろ説明してくれるんだけど、僕はそれほど気は乗らなくてぼんやりしている(たいてい僕は夢の中では受動的、トイレを探している時以外は)。リビングの窓の反対側は広いオープンキッチンで一番奥の壁一面に食器棚や巨大な冷蔵庫が隙間なしに並んでいて、シンクやガスレンジの背中がこちら側を向いている。いかにもおしゃれなキッチンでやっぱりテレビコマーシャルみたい、と思ってしまったけど、ピカピカの新築ならなんでもそう見えるかもしれない、とも思った。

彼がキッチンの奥に声をかけると、そこで働いていたらしい奥さんが出てきた。彼は奥さんを自分の隣に並んで立たせて
「ワイフです。妻です」
と紹介した。その奥さんを見てびっくりした。

ピンクの花柄のブラウスの白い袖をまくって、白いエプロンをして長いスカートを履いている。スカートの裾からスリッパの先だけが見えている。ブラウスの襟のボタンを一番上まで止めていて、襟でちょっと締め付けられているように見えるのが首ではなく足のふくらはぎの真ん中よりちょっと先あたり、その上に足の甲が続いて、足の裏が真上を向いて立っている。奥さんがお辞儀をすると、白い足の裏が見えて、太い足指と、大きなシワが何本か走っているのが見えた。

サイズでいうと30cmを超えると思われる大きな足で、お辞儀をした時に足指の先が10時半の方向を向いていた。足裏から見たときに親指が上側に見えたので、自分の頭の中で3次元的に回転させて、ああ、右足なんだ、と驚いたまま考えていた。

奥さんの肩の高さは僕よりずっと低かった。襟首にはふくらはぎから生えたすね毛がかぶっていて大男の足のように見えるけど、重労働に耐えたという感じではなく、白っぽくちょっと柔らかそうな皮膚に見える。奥さんがお辞儀から体を起こすと、ちょうど僕の視線の高さでかかとの部分を斜め後ろから逆さまに見る格好になる。かかとの両側に出た骨の突起の親指側は後ろに回って見えない。表面に目鼻らしいものはなく、体が正面を向いているのにその「足」はずっと脛の周りに45°回転させた方向を向いたままなので、その状態が自然な向きらしい。向かって左後ろに見える足指が、風になびく髪のようにときどきゆっくり動く。かぶりものではないぞと言いたいのか、と思った。

同僚の方は僕がびっくりしているのも気にせず、奥さんに話しかけている。奥さんも言葉を返しているように見えるんだけど、声はまったく聞こえない。奥さんは僕が反応しないので、すぐにキッチンに戻ってしまった。同僚は、妻は料理が趣味で、前の家のキッチンが狭くて使いづらいとずっと言っていた、このキッチンは実質的に妻の設計である、と誇らしげに話している。奥さんの後ろ姿を目で追いながら僕は呆然として聞いていた。

しばらくすると玄関のチャイムが鳴った。同僚は、近所に住んでいる長男が来たんだろう、呼んであったんだ、と話す。奥さんがエプロンで手を拭きながらキッチンから出てきて玄関につながる廊下に出て行った。息子さんってどんな顔だろう、と思っているうちに目が覚めた。

目をあけると朝5時だった。もう外は明るくなりつつあった。なんとも気持ちの悪い夢だった。横で寝ている女房を起こさないようにしながら夢の細部を覚えていられるように布団の中で反芻した。

夢の中の同僚は実在して、もう十年ほど顔を合わせてないけど連絡はあって、実際に去年リタイアして特許関連の仕事を続けている。夢の中の奥さんの造形を、ダダイズムの絵とかで見たのが夢に出てきたのか、と思って起きてから調べたんだけどよくわからなかった。

ちゅうとはんぱな向きが正面なのは、映画「遊星からの物体X」の影響のような気がする。でも一度も会ったことのない彼の奥さんをなんのために変形させたのかよくわからない。まあ、夢だからなあ。

毎晩さかんに夢を見るんだけど、こういう夢は見疲れる。というより何かで疲れていて睡眠でそれが十分に取れないときにこういう夢を見るんだろうか。
そのあと二度寝できないで布団の中で2時間近くもんもんとしていた。
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