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「ばびぶべぼ」ゲーム [日常のあれやこれや]

さっきNHKの「チコちゃんに叱られる」を見ていたら、カラスのキョエちゃんが「ばびぶべぼゲーム」というのをやっていた。日本語の子音をすべて「B」に変えて発音してそれがなにか当てる、と言うゲーム。

「びぼびゃんび、びばばべぶ」→「チコちゃんに叱られる」

というもの。情報が欠落するハッシュ関数の値からもとの文を再構築するという問題。情報理論的には不可能なので「推論」でしかないが、ボキャブラリの特性や文法を援用すると可能性は上がる。ところで、この変換では「ん」は不動点になるので「ん」が多いとわかりやすくなる。準同型の単位元。

このゲームは「反ゲーム」もあり得て「あかさたなゲーム」は
「ちゃかちゃんな、しゃかららら」
文字にするとわかりにくい。「まじゃなさらたわからなかあ」

当然、「ばびぶべぼ」ゲームは「B」でなくてもいい。
「きこきゃんき、きかかけく」「にのにゃんに、にななねぬ」
同じように「あかさたな」ゲームは「あ」段でなくてもいい。
「ちょこちょんの、しょころろろ」「ちぇけちぇんね、しぇけれれれ」

なんか筒井康隆みたいになる。文字で読むとなんだかわからないけど、発音すると案外分かるのはなんでだろ。イントネーションが追加情報になるからか。日本語が情報伝達の手段としては冗長性が高い、ということなんだろうな。

他の言語でこういうゲームはどうなんだろうか。英語では子音で終わる単語があるのでそもそも置き換えが難しかったりするよな。イタリア語とかではどうなんだろ。

ところで、一人で発音してると「どうしたの、お父さん!?」と家人に横から突っ込まれる。面白いと我を忘れるので気を付けないといけない。
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たこやきおやじ

decafishさん

私が子供の頃、東京の下町の一部では、「わばたばしび」⇒「わたし」の様に単純に元の語の後ろにバ行を付けて遊んでいました。特に女の子同士の暗号として、はやっていました。(^^;
この「ばびぶべぼゲーム」を私の子供の頃やったとしても、解かる子はほとんどいないのではと思います。今の子供は、頭がいいいと言うか、頭の回転が速いのでしょう。(^^;
今の私ではサッパリ見当もつきません。(^^;



by たこやきおやじ (2020-04-25 09:53) 

decafish

コメントありがとうございます。

すごく懐かしい、思い出しました。ほとんど半世紀前、僕の小学校でもそれが流行っていたことがありました。クラスの女子たちがすごい早口できゃいきゃい言いながらはしゃいでいました。神戸の衛星都市の大阪湾をすぐ近くにのぞむ新興住宅地の小学校でしたが、ほぼ同じ頃に同じことが流行っていたのでしょうか。

「ばびぶべぼゲーム」は文字に書くと全然わかりませんが、ある程度長い文章として発音すると、不思議ですが案外わかります。発音すると「あかさたなゲーム」のほうがずっとわかりやすいです。子音に情報が偏ってる、ということなんでしょうか。

ただし、自分でやるのは気を付けた方がいいです。かわいい小学生がやるのは微笑ましいですが、還暦すぎた年寄りがやると異様に見えるようです。
by decafish (2020-04-25 21:03) 

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