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Photonics West2020なかび4日目 [日常のあれやこれや]

Photonics West2020でデモ展示するために、2年ぶりにサンフランシスコに来ている。今回は僕の新しいアイデアのデモが実質的に目玉になっているので忙しい。

去年の横浜OPIEでのデモよりはブラッシュアップしたけど、しょせん半導体レーザドライバはRaspberry Pi制御だし、無圧縮カメラからのデータ処理は僕が昔書いたmacOS上のOpjective-Cのドライバを使ってるので、信頼性は低い。すぐ「おい、レーザが死んでるぞ」とか「表示がおかしいんだけど」とか言われて現場的な対処をする羽目になっている。

OPIEのときでもそうだったけど、同業者と思われる人から訊かれて突っ込んだ説明をすると「面白い」と言ってもらえることが日に何度かあって、そういうときはこの歳になっても嬉しくなってしまう(日本よりも反応は大袈裟で、心にもなくても「It's amazing!」とか「very interesting」とか言ってくれるのでよけいにかも)。USとヨーロッパ(ドイツ)の現地人営業担当がそれぞれ一人ずつサポートに来ていて、彼らが「仲良し技術屋のお楽しみ会じゃないのに」とかいつもの調子で皮肉を(英語で)言うかと思っていたら、何もないよりかはいい、とあんがい好意的だったので、ちょっと彼らを見直した。

サンフランシスコに着いてから毎晩USのお客さんとの会食に付き合わされて、ヘビーな食事と全然理解できない英語の日常会話のせいで胃が重くなっていた。今夜は僕とは関係ない日本メーカのUS代理店機能としての接待だったので「お前はドロップアウトしていい」と言われた。

そこで、教えてもらったホテル近所のショッピングモール地下のフードコートで(システムがわからずにまごまごして後ろに並んだ客から怒られながら)蒸した餅米のご飯と辛く味付けしたスライス牛肉のセットをテイクアウトして、また近所のスーパーで買ったIPA(イソプロピルアルコールが入ってるのかと思った)と書かれた缶ビール(またこれも「アルコール飲料はセルフレジを通れない」と書いてあるだろ、と怒られて有人レジに並び直して)を飲みながら一人ホテルの部屋で食べた。とはいえ、知らない土地でも一人の方がやっぱり気楽でほっとする。

歳のせいか、昔より時差ボケの順応に日にちがかかって、まだ昼間眠く夜中寝られないというのが続いている。展示会はまだ二日残っている。しょうがないのでがんばろう。


なんて考えながら寝る準備をしてたら、夜中にドアをノックする音がして、一緒に来てる社長が現れた。彼は今日、別のお客さんのところに行って国内便で帰ってきたその足で僕の部屋に来て、そのお客さんと将来の技術的な方向性のディスカッションになった、こんなことはできるのか、あんなことは、とまくしたてた。

まあ、明日にしましょ、とさっき穏やかに別れた。もう、しょうがないなあ。
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