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「ばびぶべぼ」ゲーム [日常のあれやこれや]

さっきNHKの「チコちゃんに叱られる」を見ていたら、カラスのキョエちゃんが「ばびぶべぼゲーム」というのをやっていた。日本語の子音をすべて「B」に変えて発音してそれがなにか当てる、と言うゲーム。

「びぼびゃんび、びばばべぶ」→「チコちゃんに叱られる」

というもの。情報が欠落するハッシュ関数の値からもとの文を再構築するという問題。情報理論的には不可能なので「推論」でしかないが、ボキャブラリの特性や文法を援用すると可能性は上がる。ところで、この変換では「ん」は不動点になるので「ん」が多いとわかりやすくなる。準同型の単位元。

このゲームは「反ゲーム」もあり得て「あかさたなゲーム」は
「ちゃかちゃんな、しゃかららら」
文字にするとわかりにくい。「まじゃなさらたわからなかあ」

当然、「ばびぶべぼ」ゲームは「B」でなくてもいい。
「きこきゃんき、きかかけく」「にのにゃんに、にななねぬ」
同じように「あかさたな」ゲームは「あ」段でなくてもいい。
「ちょこちょんの、しょころろろ」「ちぇけちぇんね、しぇけれれれ」

なんか筒井康隆みたいになる。文字で読むとなんだかわからないけど、発音すると案外分かるのはなんでだろ。イントネーションが追加情報になるからか。日本語が情報伝達の手段としては冗長性が高い、ということなんだろうな。

他の言語でこういうゲームはどうなんだろうか。英語では子音で終わる単語があるのでそもそも置き換えが難しかったりするよな。イタリア語とかではどうなんだろ。

ところで、一人で発音してると「どうしたの、お父さん!?」と家人に横から突っ込まれる。面白いと我を忘れるので気を付けないといけない。
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ウイルス禍 [日常のあれやこれや]

僕のいる会社でも先週から在宅に切り替わって、僕もずっと自宅で仕事をしている。たまたま先月末ごろからUSのお客さん3社と話を進めていた。1社にはサンプルを出して残り2社もサンプルの仕様を詰めているところだった。この2〜3週間でそのお客さんたちが一斉に仕事のスタイルを変えて、すごく混乱している。

サンプルを出した1社の光学担当のPh.D.は、もともと自宅に光学定盤があって(しかも3台だって。なんてやつだ)、会社のラボにある設備なんかを全部運んだ、と言ってる。先週末うちで評価を継続できるようになった、なんて言ってきた。

でもそういうすごい人は少なくて、他はみんな作業をどうやって続けるようにするか、ずいぶん困っているようである。ずっと前にこっちからサンプルを出して評価してもらっていたUSの別の会社は、評価を終わらせることができないので、プライオリティを下げて他の緊急性の高い作業を優先すると言ってきた。

僕も会社で買った全部盛りiMacをうちに運んで計算ぐらいは継続できるようにしたけど、サンプル作りやバラック実験なんかは出社しないとできない。しょうがないので、昔考えていたアイデアを蒸し返して頭を悩まして過ごしている。

会社の内部での打ち合わせも、これまでなら椅子を寄せ合って相談すればよかったんだけど、そうはいかなかくなってメールの量がやたらと増えた。今の会社は年寄りばっかりなのでウェブミーティングみたいな難しいソフトウェアを使いこなすことができないのがほとんどで、メールが主体になる。

これまでも僕は言った言わないで揉めるのが嫌なのと、震災で紙の資料が全部ダメになった経験から、なるべくメールやファイルのやりとりで仕事を進めるようにしてる。でも他のみんなはそうではないので、急に全部メールにしようとすると文面が練られないまま出したりするせいで、いわゆる「おかんメール」みたいな意味不明のメールの割合が一気に増えて、よけい混乱することになっている。

そして今回、メールでも「言った言わない」が起こることがあるということがわかった。社長からのあるおかんメールをみんながそれぞれ忖度して読んだんだけど、どんどん話がおかしくなる。あとになって「あれはこういう意味だ」なんて前のを引用してメールがくる。「あれ」「それ」といった指示語や繋がりのわからない主語や誤字脱字の部分を変えて解釈し直すとたしかにそういう意味にもとれる、という文章になった。

夕方になってメールが来なくなるとほっとして、どっと疲れが来る。
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NHK新年度のジングル [日常のあれやこれや]

夕方8時台のNHKのテレビを見ていると、ジングルに6/8拍子の音楽が何度か流れた。素晴らしい。なんでもかんでもどいつもこいつも4/4拍子というのは退屈である。もともと日本人は3拍子系が苦手だったらしく、歌舞伎をはじめ落語の出囃子までリズムのある音楽はほぼ4拍子系ばかり。その影響なのかローカルニュースの切り替わりなんかのそういうちょっとした音楽も4拍子系ばかりになっていると思う。

なぜ僕が6/8拍子に惹かれるかというと、単に子供のころに慣れ親しんだブリティッシュロックの影響に過ぎない、という自覚がある。でも三つ子の魂百まで、の喩えの通りである。普段でも、なんでもないところで6/8拍子が聴こえるとつい振り返って音源を探してしまう。

若い人たちは「歌舞伎って何?」「出囃子なんのこと?」みたいなはずなのに案外4拍子系が染み付いているように僕には見える。それはおそらく染み付いてしまった人たちが作った曲を無意識的に聴いて育ったからだと思うんだけど、彼らにとっても6/8拍子が新鮮に聴こえると嬉しい。

まあ、普通の人は4拍子だろうが3拍子だろうが、あるいは変拍子だろうが気にしない、ジングルみたいな断片音楽なんか基本スルーだろうとは思うけど、そういうのをふと、気にする年寄りもいる、ということで。それはそれで面白いと思ってもらえないだろうか。
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