変調弦その16「BWV996アルマンド」 [ギター - 変調弦によるバッハ編曲]
BWV996の続き。
前回はプレリュード/プレストで今回はその次のアルマンド。
これもプレリュードと全く同じ思想で、3弦をFisに下げて運指をした。レガートさを優先して、変則的な指使いになっている所がある。
プレリュードに比べればオリジナルからの変更箇所は少ないけど、それでもあともう一本Dの低音弦があればいいのにと思う所が2カ所ある。まあ、しょうがない。
要所要所に充実したベースラインの8分音符の動きがでてきて、曲を引き締める。
短いけれど、味わい深いいい曲やね。
後半がもっとバッハらしく展開していくと良かったけど、無い物ねだりはやめときましょ。
これが全曲の[pdfファイル]。
変調弦その15「BWV996プレリュード」 [ギター - 変調弦によるバッハ編曲]
BWV1006aの残りはちょっとおいといて、今日は以前に言及したことのある曲。
バロックリュートの方が低音が豊富なので、物理的に再現できない音も多いが、可能な限り原曲の音符を残した。ベースラインで弾けない音はしょうがないのでオクターブ上げてある。他にも運指上弾けない音があるけど、それは括弧に入れて残してある。おそらく出版されているものWEB上のもの含めてこの曲のギター編曲の中でもっともオリジナルに忠実な編曲のなかのひとつのはず。
例のごとく3弦をFisに下げた調弦で運指した。普通の編曲とポジションはかなり違っていると思う。その他にもフレージングを滑らかにするための運指上の工夫も入っている。わかりにくい所は(注)にしてある。
慣れてきたせいか、LilyPondの出力がすごく読みやすく感じる。うるさいぐらい運指を付けてあるけどそのせいで音符が見辛くなったりはしていない、と思う。昔作ったFinaleのやつより良くなった。最新のFinaleは知らないけど、LilyPondのほうが音符がちょっと強めな感じで書き込みしても埋もれない。
全曲の[PDFファイル]。