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「佐村河内守事件」のこと [音楽について]

「現代のベートーヴェン」と言われる佐村河内守作品の多くがゴーストライターの作だったことが本人の発表で明らかになって大騒ぎになっている。

今日ライター側の会見もあり、この時点でまだ事件は収束していないし、僕が言わなくてもいろんな人がいろんなところでいろんなことを言っているので、僕が言うべきことはあまりない。僕が言いたいのは音楽に対する評価とはなにか、そして音楽は本来、音楽以外のなにものでもない、ということ。

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マーラー10番の自筆譜 [音楽について]

今日の午後、IMSLPマーラーの交響曲10番の自筆譜があがっているのに気がついた。昨年暮れに追加されたらしい。みつけたのがうれしくてずっと見ていた。

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最近の音楽状況 [音楽について]

一般的な話ではなくて僕自身の周辺について。ジジイなのでアンテナの低さは地を這うよう。したがって実質的な情報源は女房だけ、ということになってしまっている....

しかも震災以降、主催者側の問題もあって面白いコンサートに接する機会もめっきり減った。最後に行ったのはメルニコフのショスタコーヴィチ(これはすばらしかった)で、次はもうラ・フォル・ジュルネの紗矢香ちゃんになってしまう。

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シェーンベルクによる「大地の歌」その2 [音楽について]

昨日の続き。マーラーの交響曲「大地の歌」をシェーベルクが室内管弦楽団用に編曲したのがめちゃ面白い、と言う話。

具体的な例を挙げないとピンとこないのでIMSLPの原曲の楽譜を見ながら、シェーンベルクがどういうふうに編曲したかを耳コピを駆使して想像してみる。譜例をあげるので、もしシェーンベルク版の「大地の歌」の録音を持っていたら聴いてみて欲しい、マーラーマニアならきっとびっくりするから。

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シェーンベルクによる「大地の歌」編曲 [音楽について]

今日夕方、女房とSkypeで話して、一昨日のシュタイアーのゴールドベルク(音楽堂ではなくてトッパンホールだった)はイマイチだったらしい。女房は演奏と客の態度の両方にダメ出ししてた。最近なんだかコンディションの悪いコンサートに出会うことが多いような気がする。誰もがいつも完璧な状態ではないのは当然だけど...

ところで話は変わって、こないだから女房に録音してもらったマーラー「大地の歌」のシェーベルク版をずっと聴いていた(女房の話ばかりしてるようだな)。演奏は1月8日にアメリカのセントポールでエド・デ・ワールトがやったやつ(ソプラノ/サーシャ・クック、テノール/ウィリアム・バーデン、セントポール室内管弦楽団)。演奏もなかなかいい(Nicol Mattやヘレヴェッヘの録音よりもいいかも)けど、実はシェーンベルクの編曲が非常に面白く、マニア心をくすぐるものであることに気がついた。どこがそんなに面白いのか、を書くことにする。

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バッハ「ロ短調ミサ」 [音楽について]

女房から今日チケットが取れたと連絡があった。僕のお気に入りの演奏家であるヘレヴェッヘが6月にヴォカーレヘントをつれて日本に来る。そのお題がなんとバッハのロ短調ミサである。ヘレヴェッへの初来日ではマタイ受難曲をやったんだけど、僕が知ったのは帰ったあとだった。あのときは本当に悔しかった。そのあと、すみだトリフォニーでやったときはかぶりつきで聴いたけど、お題が何だったかもう忘れてしまった。もうこれは何があっても聴きにいかなければ、聞き逃すと絶対後悔する、と思っていた。半年先だけどもう今から楽しみ。

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音楽と言語 - その3 [音楽について]

前の続き。

先日トラックバックをもらった方のブログは非常に面白い。言語に関する話は基本的に賛成。この方のサイトは量も膨大で読んですぐわかるというわけにはなかなかいかないけど、自身も言語の専門家ではなく理学系で、僕でも理解しやすい。少なくとも先日読んだ本よりずっと説得力を感じる。

この方は言語を進化の道筋から説明しようとする。チョムスキーをあからさまに否定はしないけれど自転車に乗れるようになるのと同じ「言語の使い手が身体運動の記憶として覚えている語の連結手続きの集合が文法」であると書かれていて、まさしくその通りだと僕も思う。

この方の主張では「発音」という「動作」から言語が発達して、特に人間の「社会性」を重要視している。僕は環境に関する情報処理というソフトウェアから言語ができたと思っているが、その根拠は僕という特に社会性に乏しいサンプルひとつだけの観察によるものなので偏っているかもしれない。しかし「言語」と「動作」の結びつきは僕もその通りだと思っていて、音楽が言語であるという主張の根幹である。それを今日書くことにする。

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音楽と言語 - その2 [音楽について]

僕は文字通り音楽は言語だと思っている。そういう話を始めた。昨日は言語がもともとどんなものでどうやって進化したと僕が考えているか、を説明したつもり。チョムスキーさん、反論があるなら聴こうじゃないか。

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音楽と言語 [音楽について]

最近たまたま言語に関する新書(その感想追記)と、音楽に関する新書を立て続けに読んだ。特に後者には音楽を「語る」ことの重要性が語られていた。

僕は比喩的な意味ではなく文字通りまさしく「音楽は言語である」と思っている。なぜそう思うのか、その話を書くつもりになったけどそのためにはまず、僕が「言語」をどう考えているかを説明しないといけない。そこから始める。書いてるうちにちょっと力が入るかもしれない。

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ショスタコーヴィチ交響曲第10番について - その4 [音楽について]

ショスタコーヴィチの交響曲第10番について書いてきてこれで4日目になる。昨日1、2、3楽章の簡単な構造分析をした。今日はフィナーレの分析と、それからこの曲に関する僕の考えをまとめて終わりにする。

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