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Delerium「Karma」 [ロック]

友人「T」からの借り物CD。
0304karma.jpg
簡単に言えばヴォーカルがポップなEnigma。
以上。

で、終わってしまっては詰らないのでもう少し付け加えると、サウンドはEnigmaの路線を素直になぞる。 (ヨーロッパの、イギリスではない)大陸風のコード進行、重々しいグラウンドビート、キーとテンポだけあわせて取り込まれたエスニックなサンプリング(Enigma専売特許のグレゴリオ聖歌も現れる)、高いスタジオ技術、などなど。はっきり言ってそのまんま。 では、その昔雨後の筍のように現れたEnigmaの亜流とどこが違うか、と言えばどこも違わん。

ただ、Enigmaよりもさらに巧妙なサンプリングと、その音色に合わせたいかにもエスニックな生楽器(名前もわからん打楽器、撥弦楽器、管楽器(尺八みたいに聴こえるやつもある)、の音色が出てくる)の惜しみない羅列、そして何よりも上手いんだか下手なんだかわからんアンニュイ(うわ、古くさい言葉)な女声ヴォーカル。

でもこのヴォーカルが百凡のEnigmaフォロワーと一線を画す。やる気のなさそうなヴォーカルがどれを聴いても同じに聴こえる曲の中に、逆にメリハリを与えている。ヴォーカルのメロディラインも思いがけずポップだったりする(4曲目「Silence」や9曲目「Wisdom」なんか)。まるでビートルズか、と思うようなメロディがあったりして笑ってしまう。

でもサンプリングとのマッチングという面ではこないだのDeep Forestの方が上やね。最後の曲の「'Til The End Of Time」に出てくるコブシの効いたおばちゃんの民謡風なんか無理矢理スタイルに押し込めました感が強いけど、Deep Forestだったらもっと柔軟な曲に仕上げたんじゃなかろか。まあ、どうでもええけど。

1曲目の子供の声のサンプリングが「生まれは、いやいやえん」の空耳アワーに聴こえる。中川 李枝子が懐かしい。
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