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N響アワー「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番」 [音楽について]

今夜のN響アワーはブルーノ・レオナルド・ゲルバーのベートーヴェン協奏曲3番。なんともこれは、好きじゃない。

貶す話を書いても誰の得にも、また薬にもならないので、しょうがないんだけど、ほんとに嫌いなピアノだった。まず和音が汚い。理解できないもったいぶったアゴーギグやダイナミックの変化。全然ついて行けない。テクニック的にも問題のある音がちらほら。

ここまで言ってはいけないのだろうけど嘘とごまかしの音楽に僕には聴こえる。まじめな態度でベートーヴェンに接しているとは僕には思えない。少なくとも一音一音を掘り下げて自分自身に向き合った結果には聴こえない。その後におまけにやったシューマンへのアプローチも基本的には同じ。もったいぶったパッセージの最後の音をミスったりする。いや、ミスることが悪いと言っている訳ではない。でもその前のパッセージのもったいぶり方がミスることで浮き彫りになった。こういうのは僕の思い込みなのか?聴き方が悪いのか?

池辺晋一郎は「すばらしい、おもしろい」と言ってたけどほんとにそう思って言ってる?なんか口直しが欲しくなる番組だった。ということで女房がFMからとっといてくれたピリス(ピレシュって読むのが正しいの?)の2003年のベートーヴェンハレでやったライブの録音を聴き直してる。口直し、口直し。録音は悪いけど全然ピアノの音はいい。3楽章のでだしは全然違う。ゲルバーは節に妙な拍子をつけてリズムを崩す。それが全く理解できない。ここではピリスも簡単な音を外したりしてるけど、2楽章からのAttaccaを毅然と仕切り直すような、前をしっかり向いた真剣な音で始める。ベートーヴェンやるならこうやと思うけどなあ。女房も言ってたけど、最近聞きたいと思うベートーヴェン弾きがいない。つまらない。

その前にやってた新日曜美術館は「伝説の書家 三輪田米山」だった。書って全然わからないし、わからないから面白いと思えないんだけど、「酒を飲まぬと、筆をとる事難し」やて。僕もそうありたい。「酒を飲まぬと、回折計算する事難し」「酔うと人に腰を後ろから支えられながら、干渉計のアラインメントをしたという」そのくらいにならんとな。


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