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Iona「Live in London」 [ロック]

タワレコに注文して1ヶ月半待ってキャンセルされ、そのあとHMVに注文して1ヶ月待たされてやっと届いたイギリスのロックバンドIonaのライブDVD。
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Ionaは今活動中のロックバンドの中では一番気に入っているバンド。
ついでに中も。
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「Open Sky」をリリースした後で「Circling Hour」の前。コンサートホールではなく、百人は入れないと思えるようなライブハウスでのギグ。オープニングにぴったりの「Woven Cord」で始まる。「Open Sky」の順番通りに次は「Wave After Wave」に。ドラムのおやじが突然立ち上がってヴァイオリンを引き出した。器用なやつ。

そうやってベース以外は次々楽器を持ち替えるけど、往年のジェントル・ジャイアントほど「横山ホットブラーザズ」的(「おーまーえーはーあーほーかー」若い人は知らんか)ではない。ベインブリッジのギターはオーソドックスで、持ってるトラ目の楽器もたぶんフェルナンデスのサステナー搭載のごく普通の(僕も持ってる)機種だと思われる。

フロント上手のTroyが持ってる不思議な楽器はUilleann Pipeと言うらしい。右肘と腰にフイゴを挟んで笛に空気を送っている。フロント上手のギターのディストーションの音色を似せてあって違和感はそれほどない。

なんで僕はこのバンドが好きか、というと綿密に計画されて完璧に設計されているけど、その結果出てくる音は素直で、直接的でわかりやすく伸びやかで、わだかまりがなく遠くを見つめているような音楽になっているところ。設計されているといえば工業製品のような最近のアメリカンポップスが、まるで「この曲はISO9001を取得して、厳重な品質管理の元で制作されています」と言ってるかのようだけど、Ionaの設計は違う。設計は音楽のしもべとして音楽に奉仕している。

日本人好みの音色だと思うんだけどなあ。だめかなあ。前回行き損なったんでもう一回日本に来てくれないかなあ。生見たいなあ。ところで、今回動いているIonaを見て、太鼓のオヤジがかっこいいことを発見した。動きに無駄がなく、右上端のシンバルを行きがけの駄賃のように叩いてすぐスネアに戻っても上半身がぶれない。フロントの三人がどっちかと言うと緩めのビートだけど太鼓とベースは結構タイト。しぶい。

しぶい、と言えばなぜか観客がおっさんばっかり。客席(皆立って聴いてる)のうしろからステージを撮ると下にカボチャが畑に転がるように客の後頭部が写るが、暗い客席の中からいくつも丸い頭頂が明るく光って浮かび上がっている。なんで?Ionaってオヤジ趣味だったの?


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コメント 6

比叡叡叡・尻

アイオナはいいですねえ。

ライブハウスではなくて、2004年、ロンドン大学でのライブだそうですよ。

googleの画像検索でionaと検索したら、世界中で、アイオナのCD,DVDジャケ挙げてたのここだけ。
せ、せまい!というか、こんなにマイナーだとは思ってませんでした。すでにこのDVD,アマゾンでは中古で2万円ほどするし。

このクラスでも2年でアウトかあ。
つまらんものなら街にあふれてますのにね。
by 比叡叡叡・尻 (2008-11-24 16:56) 

decafish

コメントありがとうございます。google試してみました。たしかに。ほんとにこんなマイナーなんでしょうか?いいバンドなのに。特に前作「Open Sky」はすばらしいです。これはうちの娘にも賛同を得ました。
by decafish (2008-11-24 21:54) 

つる美

こんばんはというか、あけましておめでとうございます。
アイオナのライブやっと少しだけ見ました。
上の方のコメント見て、「ふーん。そうだったのかあ」と思っていましたが、その方の名前を見て・・・・

歳はとりたくないですね。
大学のライブだったのかあ。では客はみな教授連中?とか思ってました。

2010年1月現在は3700円にもどってますね。再発かな。
あれ?ディスクユニオンから日本盤が出たんだ。なるほど。
by つる美 (2010-01-09 18:32) 

decafish

コメントありがとうございます。
まさか、日本盤が再発されたのか、思ってディスクユニオンのページやらアマゾンやらを探しまわりました。
日本盤はどこへ行っても品切れ、やはり手に入りません。まあ、どうせ日本盤はNTSCリージョン2のDVDに日本語解説をペラッと1枚入れただけでしょうから同じことです。
しかし、アイオナ再来日、というのはもうないんでしょうか。前回知らないでやり過ごしたのは後悔の臍の緒を喰いちぎる、というやつです。
by decafish (2010-01-11 20:54) 

つる美

本国でさえ、大学で、しかも客の平均年齢が50ちかいですからねえ
ジュアンヌ休み中には2人で来日して、そのときはライブハウスやったかな。
まさか赤坂ブリッツ?どっちにしても、立って見ることになりそうです。
手がとどきそうなところで聞けるのはいいですが。

ところで7曲目、エンサークリングの途中(42分30秒ぐらい)から、誰もひいていないキーボードのアルペジオが聞こえますね。録音使ってるのか。Gはキーボードに片手を置いてるが、アルペジオは弾いてないと思いますが。コード押さえてるだけに見えますよね。
by つる美 (2010-01-14 19:45) 

decafish

赤坂ブリッツには行ったことがあります(実はクリムゾンの来日公演)。結局皆がステージの前に押し寄せてなんだかわからなくかりました。もううんざりです。2度と行きたくない。
椅子席のコンサートでも1曲目から立ち上がるバカがいてそうするともう立たないとステージが見えません。なんとかしてほしいです。
ところでご指摘の「エンサークリング」のアルペジオ、スタジオ録音にもあったので入れる必要があったのでしょうが、可能性としてはMIDIキーボードのシーケンサがあり得ます。和音を弾くと決まったタイミングでアルペジオにするという機能は古代のシンセサイザにも搭載されていました。しかし案外使い道がないのでおもちゃとしてしか認識されていません。
ステージではおそらくベインブリッジが使っている上の段のキーボードがシーケンサに繋がっていたのだろうと思われます。ただしその場合、ステージのメンバ以外に誰かMIDIスイッチャがいないとつらいですが。
ところで「エンサークリング」はスタジオ録音よりこっちのほうがずっといいです。ジョアンヌのMCは何言ってるか聞き取れないけど。
by decafish (2010-01-14 23:12) 

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