SSブログ

NHK教育テレビのゴールデンタイム [日常のあれやこれや]

金曜は芸術劇場でウェスト・イースタン・ディヴァンオーケストラとエルサレム四重奏団。日曜は新しい日曜美術館とN響アワー。教育テレビの個人視聴率はめちゃ高い。「エリン」もあるし、「コイル」も教育テレビだった。おっと今日からの「グイン・サーガ」見忘れた。ミサイルのせいで。

奥さんの名前は「美沙」にざかなやがな。

芸術劇場のはじめはバレンボイムのウェスト・イースタン・ディヴァンオーケストラ。バレンボイムがサイードと二人してアラブの若手音楽家を集めて作ったらしい。すごい。ユダヤ人とパレスチナ人のどちらもはみ出た人物同士だからできたのか。

オーケストラはベートーヴェンの序曲とチャイコフスキーの6番をやっていた。若いメンバだけあって技術的にはすごく高い。出てくる音楽は大家然としているけど、でもはっきり言って凡庸。技術に依存しきったような音楽に聴こえる。志の高さが必ずしも個性を生み出すとは限らないらしい。先日聴いたベネズエラのボリバルユースとは全く逆。彼らは上手い下手を超えた個性を持っていた。

その後のエルサレム四重奏団はベートーヴェンのセリオーソをやった。なかなか目覚ましい演奏。実は5年ほど前、彼らの来日のときに聴きにいってる。なにをやったのかもう忘れてしまったけど、女房と一緒に神奈川県立音楽堂まで(台風だったのか)雨風の中を歩いたのは覚えている。女房はイケメンの若い坊や4人組で喜んでいた。

アンコールにやったボロディンの2番の「夜想曲」は昔FMラジオのクラシック音楽番組のテーマに使われていた曲でその頃を思い出した。あれ、なんやったっけ?この曲はキャッチーで甘いメロディが主題なんだけど、8分ぐらい(弦楽四重奏曲の一楽章としては長い)の間にいったい何回繰り返されたのか数えられないくらいほとんど同じ姿で何度も現れる。だからどーしたいーかげんししろよ感のつのる音楽だった。アンコールなら許せるか。

日曜美術館は今日から姜尚中がホスト。曾我蕭白という江戸時代の絵師の話に村上隆がゲストで来ていた。蕭白は初めて見たけど面白い。姜尚中も村上隆も蕭白に対して西欧美術的な見方をしている。蕭白が日本画壇からは異端の、個性が塗り込められているような絵へのアプローチとして彼らの言葉はわかりやすい。姜尚中はなにもかも言葉で説明しようとしすぎと言う感じもするけど僕にとっては日本画を親しみやすくしてくれる期待を持たせてくれる(父はそんなもんあかんがな、と言いそう)。

N響アワーは池辺晋一郎に替わって今回から西村朗がホスト。西村朗はずいぶん肩に力が入っているように見えた。中身はデュトワでチャイコフスキーの5番。チャイコフスキー屈指の名曲なのでとりあえず無難に始めました、と言う感じ。

デュトワはこの曲の持つ古典性や民族性は面倒だと言わんばかりに颯爽と進める。カッコいい。ボリバルユースでもこの曲をやったけどアプローチは似てるかもしれない。なんとなく全体にレガートな感じがちょっと昔のカラヤンの録音を思い出してしまう。

池辺にしても西村にしても日本の作曲家は緊張していてもどこか抜けてる感じがするのはなんで?作曲家じゃないけどN響アワーでは岩城さんも鋭い、というよりは人柄という感じだったし。そういえば武満はこうじゃなかったな。もちろん黛は抜けてるなんてことはなかったし。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

献立04/05献立04/06 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。