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ブルックナーの交響曲を648倍楽しむ方法 [音楽について]

ヘレヴェッヘのブルックナーを聴いて思い出した。昔考えたブルックナー交響曲ネタ。

  1. ブルックナーの番号付き交響曲を楽章ごとにばらばらにする
  2. 「第1楽章」「緩徐楽章」「スケルツォ」「フィナーレ」に分類してシャッフルする
  3. 「第1楽章」からひとつ取り出す
  4. 同じように「緩徐楽章」、「スケルツォ」、「フィナーレ」からそれぞれひとつずつ取り出す
  5. それを順に演奏する
  6. 「緩徐楽章」と「スケルツォ」の順番を入れ替えるのも可

昔、幼児向け雑誌の付録に着せ替え絵本があった。ページに人物が描いてあり、横方向に3カ所切り込みを入れて頭、上半身、下半身、足(靴)をそれぞれ違うページに入れ替えられる(アニメ「未来少年コナン」のジングルを思い出してもよい)。ちょうどあれ。

もともと9曲だったがこうすることで9×9×9×8(第9番はフィナーレが未完)=5832通りに楽しむことができる。

エディション(原典版ハース版ノヴァーク版etc...)の違いを入れるともっと組み合わせが増える。特に4番などはほとんど別曲のような版もあるので有効である。ただし、0番やヘ短調(00番)の楽章は他とのなじみが悪いことがあるので入れないほうがよい。全組み合わせを聴くためには、ぶっ通しでおおよそ6,300時間、9ヶ月近くかかる。

ブルックナーの交響曲の場合、なんとも不思議なことに本来の組み合わせと違ってもまったく違和感はない。調が不連続になることに違和感を感じる人には、デジタル処理でテンポを変えずに調性を変えることができるのでそれを使えばよい。全曲「イ」から「ホ」までの5度におさまっている(「ヘ長調やト短調の交響曲を書いていない)ので「ハ」に統一してもかまわない。

曲を知っている人でも聞き流していれば入れ替わっていることに気がつかないのではないか。でも、これはブルックナーだからできる。モーツァルトやベートーヴェンの交響曲でこれをやってもちぐはぐになるだけで聴きづらくて気持ち悪い。ましてやマーラーやショスタコーヴィチでは楽章の数さえ合わない。

ブルックナーの交響曲でそんなことはやりあきた、という通の人にはハイドンの交響曲をお勧めする。たまに3楽章のものや6楽章のものがあるが全104曲すべての組み合わせは4×1062通りを超える。数詞で言えば四百那由他。すばらしい。


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