献立07/24

今日はちょっと暑くなったけどさわやかだった。昼過ぎに買い物に出かけようとして仙台駅の方に歩いていったら、仙台すずめ踊りの会場にうっかり突入してしまって人ごみで動けなくなってしまった。かき分けながらやっと通り抜けた。

祭りはあまり好きではない。祭りは当事者が楽しむもので、余所者が見て楽しめるものではないと思っている。

僕の母の実家が四国の徳島県鳴門市で、小学生の頃夏休みになると里帰りに付き合って母の実家で過ごした。同い年の従兄弟と午前中は川で泳いで遊んで昼は素麺をすすってスイカを食べて昼寝するという怠惰な日を過ごした。昼間外は暑くて頭がぼーっとするぐらいでずっとゴロゴロしていた。鳴門市では暑さのせいで、大人も同じような怠惰な生活をしているように見えた。午後はみんな日陰で三々五々他の人としゃべったりひとりでぼんやりしていた。

ところが8月に入ると突然大人たちは色めき立つ。日が落ちると原色の派手な浴衣で右往左往しているように見えた。何のためかというと阿波踊りの準備のためだった。ある日突然広い通りの両側に桟敷をしつらえて会場が作られる。夜になると人がいっぱい集まって照明が炊かれて祭りになる。

大人がグループになって太鼓と鐘と笛の大音声に乗って踊り狂う。踊りの最前列が三味線の弦楽オーケストラというグループもあるけど三味線なんかまったく聴こえない。分速1mぐらいのスピードで集団が踊りながら進んでいく。たまに、祭り以外のときには何をしてるんだろうと思えるようなスターも登場する。他の人は密集しているのに、彼のまわりは半径5mぐらい空間があってその中でひとり踊ってその一挙手一投足にギャラリーが沸く。

それまでのぼんやりした様子はこの踊りのためのエネルギーの蓄積だったのかと思えるぐらい落差が激しかった。

毎年踊りの夜になると連れて行かれたが、ただ人がいっぱいいてうるさいだけで、延々と続く踊りと耳を聾するお囃子に飽きて僕は退屈だった。祭りの部外者であることを子供の頃にいやというほど意識した。

朝食：
イカ焼うどん
味噌汁残り
煮物残り
オレンジ
牛乳＋コーヒー


昼食：
カップ焼きそば

戸棚の中にあった買い置きのカップ焼きそば。食べると名前は焼きそばだけど全く別もの。うちでは
「焼きそばだけど、焼きそばじゃなかった！」
と、いずれ迷子になって探しにいくことになる妹と二人で庭で踊ることになっている。なってないか。

夕食：
ロースカツ+ジャガイモ竹輪の天ぷら
レタスとキュウリのサラダ
葱ピーマンお揚げの味噌汁

さくら野デパ地下で国産豚ロースを買った。めちゃめちゃ安いけどちょっと脂が多い。揚げる前に丁寧に脂身をそぎ落とした。食べて見るとその脂身のところが甘くて柔らかくて一番旨かった。ちょっと残念。年寄りには危険な旨さだけど。