献立12/20

大学から設備を工場に移したけど、その移った先では電気窒素排気などのユーティリティの整備が年内に終わらなくて、結局年明けからしばらくしないと使うことができない。最初の話では年内に整備できるというのでこの年の瀬の押し詰まったときに大学から移設することになったはずだった。

することがないので、お客さんから言われている計算を進めることにした。要求された計算は2次元回折の多重干渉による組み合わせ爆発が起こるようなシチュエーションなので、まともに計算したら何ヶ月かかるかわからない。そこでもっともらしい近似を入れないといけない。まともな計算のほうがずっと簡単で近似を入れるほうがずっと難しい。どのくらいの精度の近似なのかちゃんと見積もってないけど、とりあえず組み合わせ爆発を起こす部分の最初だけ考慮してあとは無視する近似を作ってプログラミングを始めることにした。

そんなことができるようなできあいのソフトなんかないので、部分的にRCWAの計算ソフトの結果を使って、あとはMathematicaでしこしこ書くことにして、朝からうちでやり始めた。僕が自由にできるMathematica環境は今、僕自身のところだけしかない。仕事ための計算なんだけど会社にはそう言う環境がなくなってしまっている。僕がMathmaticaを使い始めた頃（二十数年前）と違って、会社ではなんでもかんでもエクセルぱわぽんでそれ以外のツールを使うためには上司を説得しないといけない。説明しようにも部長以上は「ああ、わかったわかった」でそもそも聞く耳を持たないし、「わかった」というのは単に聞きたくないという意味であって理解したということではなかった。

ということで丸一日、榴岡の自分の部屋でMathematicaを書いていた。なんというか単身赴任の引きこもりだと自分で思った。

朝食：
ソーセージ炒め
煮物残り
味噌汁残り
オレンジ
プルーンヨーグルト
牛乳＋コーヒー


昼食：
適当に残り物寄せ集め

夕食：
キツネうどん
鮭のバター炒め
焼き厚揚げ
ピーマン豆腐お揚げの味噌汁
里芋の煮転がし
白菜の煮物

作りおきの煮物を作って、夕方行った生協で女房の言う「猫跨ぎ」の鮭の切り身を買ってバター焼きにした。久しぶりに使ったバターの風味はやっぱり食欲をそそるな、と改めて思った。