初音ミクをテレビでちょっとだけ見た

最近どうでもいいことまで引き受けて、どうも忙しい。今日も休みだったのにずっと仕事に使うためのこまごまとした作業をしてた。

夕方9時近くになって、そろそろ寝る支度のためのルーティーンを開始するか、と思ってたときにたまたま女房がつけたテレビを何気なく見た。画面ではステージで初音ミクが踊ってた。ちらっと客席が映ると明らかに武道館。なにこれ？一瞬映るバックは生らしいけど、声というかなんというのか、ボーカルは聞きなれた初音ミク。ミクのダンスは明らかにモーションキャプチャに物理演算。

それがめちゃめちゃかっこいい。僕の見だしたのが番組の最後の15分ぐらいであっと言う間に終わってしまって、なんだったんだろう、とぼーぜんとした。

ずっと前、冨田勲が自分の交響曲に初音ミクを起用したのをテレビで見たことがあった。冨田勲はあの歳で少年の心を持ってるんだなあ、と感心したのを思い出した。

いつからやってたのかわからないテレビ番組の最後の15分ほどしか見てないけど、富田よりずっと洗練されていてかっこよかった。冨田勲には申し訳ないけど、ステージいっぱいに踊るアニメーションに引き込まれた。なんでだろう。冨田勲の頃より技術的な面で色々こなれてきたというのもあるだろう。また、バックがニコ動でよくあるのと違って、かなりタイトな音だった、というのも結構大きい気がする。

でもそれだけではない。所詮はモーションキャプチャ、とこれまでは思ってたんだけど、大した振りではなくていかにもアイドル風のダンスも案外かっこいい。曲が終わったあとのちょっとしたしぐさも、いかにも自然でかわいい。いや、もちろん「しぜん」なわけない。

ほんとうになんでだろう。ひとつはそれぞれがプロの仕事だ、というのがある。完璧に作られツボを押さえられ洗練されている。プロが加担すると嘘っぱちを作り上げてもそれは本物になるという見本なのかもしれない。でもそれが全てではないような気がする。なんだろう。

これ、全部見たかった。再放送ないの？