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あけましておめでとうございます [日常のあれやこれや]

今年もよろしくお願いします。

今年は丑年だそうで、今年の年賀状はそれにちなんで牛。
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僕の世代のロック好きならみんな知ってるPink Floyd「原子心母(Atom Heart Mother)」のジャケ写のパロディ。去年はコロナコロナで終わってしまったので、牛にもマスク。ウィルスは「菌」ではないけど、まあいいじゃん。マスクネタの年賀状はたくさんあるだろうな、と思ったけど、とりあえず。女房には「また、知ってる人しかわからないじゃない」と、例によって批判を受けた....

「原子心母」は中学生だった僕が初めて手にしたロックのアルバムだった。でも僕が買ったわけではなくて、友人にもらったもの。当時僕はクラシック厨でレコード屋にしょっちゅう出入りしてた。レコード屋のクラシックコーナーでもクラシック以外のレコードジャケットが飾られることがあって、髭面4人が並んだジャケットや、そしてその半年ほど後にはこの牛が壁にずらっと並んでいるのを見たが、僕はその中身がどんなのかは知らなかった。

レコードを僕にくれた友人は洋楽好きで、ショッキング・ブルーやシルヴィ・バルタンなんかを聴いていて、僕もその影響を受けて「2525年」のシングル(これはSFっぽい歌詞だったのでけっこう気に入っていた)なんかを買っていた。その彼が、買ったものの全然わからない、面白くない、聴くならやる、と言って牛のジャケットのレコードを僕にくれた。僕がクラシック厨だというのを知っていてのことだったらしい。

A面を聴いてちょっとびっくりした。オーケストラがずっと鳴っている。なんか間の抜けたホルンやなぁ、でもこんなのもあるんか、と思った。当時の僕もやっぱりそれほど面白いとは思わなかったんだけど聴いたおかげで、なんで彼が僕にくれてやる気になったのかわかったのと、Pink Floydの名前が僕の頭にしっかり刻まれた。次の年、やはりレコード屋のクラシックコーナーの壁に飾られた(これはずらっと並ぶ、というほどではなかった)「おせっかい(Meddle)」がやはりPink Floydだと知って、今度は大切な自分のお小遣いで買った。

当時の僕の1ヶ月のお小遣いはちょうどレギュラー盤LPの一枚分だったので、僕にとってはかなり大胆な投資のはずなんだけどなぜかそれほど迷わずに買ってしまう。そして僕はこの赤い半透明の、なんだか安っぽい感じのレコード板を何度も再生することになる。このアルバムで僕はロックに開眼するんだけど、それはまた違う話...


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