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変調弦ギター7「ひとつ完成」 [ギター - 変調弦によるバッハ編曲]

さてさて、能書きばかりが続いたが、やっと1曲できた。
BWV998「プレリュードとフーガ、アレグロ」のまずプレリュード。
頭はこんな感じ。

普通の編曲と違うところは、6弦をDに下げるのと同時に、3弦をfis(F#)にするところ。
他にも普通とは逆に、隣り合う音がなるべく違う弦で発音されるような運指になっている。これはやはり弦間音程の狭いバロックリュートの響きを真似たつもり。違いがわかりやすいように、運指の指定はうるさいほど細かくつけた。

また、可能な限りバッハのオリジナルに近くなるように注意した。これはベーレンライターの新版(新バッハ全集に基づくとある)も参考にした。変更点は移調(変ホ長調→ニ長調)と、音域を超えた低音のオクターブ上昇だけ。技術的な問題からどうしてもそれ以外の変更点が出る場合には、注を付加することにする。

このプレリュードではこの調弦と運指のメリットはまだそれほど出ない。この次進めているフーガの方が面白くなる、はず。

楽譜は、

  1. LilyPondに音符を手入力(ふぅ)
  2. pdfを作る
  3. Illustratorで、同じページ数のレイヤを2枚持つアートボードを作る
  4. 一番下のレイヤにLilyPondが出力したpdfを配置
  5. その上のレイヤに運指を書く
  6. ひとつのpdfとしてもう一度書き出す


という作業を行って作成した。LilyPondの設定はインデントや行間などを調整しただけで完全にデフォルトのままのレイアウトになっている。LilyPondの実力は高いことがよくわかる。すばらしい。

LilyPondではギター用の運指や弦指定を書き込むことができるので上のような面倒なことをする必要はないはずだけど、実際にやってみてLilyPondのソースを見ながら運指を書いて行くのは至難の業だとわかった。最終的な楽譜の音符を見ながら楽器を持って運指を書いて行くのはできる。LilyPondのソースを見て音が頭に浮かぶのであれば運指もそこへ書いて行けばいいのだろうが、それは常人の技ではない。

そこで、完全に楽譜の形にしてから、Illustratorで表示されたものを見ながら、紙の上に書き加えるような感じで作業するとできるようになった。

みんな、LilyPondの運指指定機能を使えてるのかねえ。でもLilyPondウィザードとかおるんやろなあ。

ということで、ついでにタイトルをチャンサリーフォントにしてみる等々ちょっと手を入れている。まあ、たいした違いはないけど。

ここに[pdfファイル]を保管しておく。久しぶりのちょっとまとまった成果。


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