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変調弦ギターによるバッハ-その8 [ギター - 変調弦によるバッハ編曲]

昨日のやつにちょっと詳細説明。

調弦は、3弦をg→fis(f#)に、6弦をE→Dに下げる。
記譜は実音のまま(スコルダトゥーラのために指使いを優先した記譜ではない)になってる。斜体の数字1、2、3、4は左手指の指定で、丸数字は弦の指定。
上に並んでいる「P?」は左手ポジション、「C?」はそのフレットでのセーハを表している。

一般の編曲との違いが出ているところを拾い上げてみる。

例えば2小節目、

ここでは隣り合う1音ずつ全部が違う弦を指定してある。解放弦も多用する(ここでは1弦e')。

また、例えば第7ポジションの16小節目から

最後の音符(fis)を解放弦で弾くことで17小節目での第2ポジションのセーハへの移動の際の音の持続を助けている。

この小節の3拍目では左手人差し指(1指)の腹で1弦の3フレットを押さえ、指先で5弦の4フレットを押させている。

最近は他の人の曲でもたまに見ることがあるが、ここではまじめに弦の4フレットを左手中指(2指)で押さえると、次の1弦7フレットのh'の音がちょっと苦しい。

またこの31小節目では

最高音fis'を残して繋留音の効果をはっきりと出すことができる。ここは弾き比べてみるとわかるが、一般の3弦がgの編曲よりも優位である。

この39小節目

も一般の3弦がgの編曲と違った運指になり、変ホ長調和音中のdやaの音を強調し保持することができる。これは次の小節のホ長調減7度和音への予告となって接続がスムーズになる。

ね、おもしろいでしょ。
もちろんデメリットもあるけど、一般の編曲とはまた違った味になっていると思う。


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