GARMARNA「Guds Spelemän」

友人「T」からの借り物CD。

スウェーデンのグループらしい。以前やはり友人「T」に借りて即、殿堂入りしたHedningarnaとよく似てるので関係あるのかと思ったけどメンバーのダブりなど全然ないらしい。

Hedningarnaとスタイルはよく似ている。トラッドな雰囲気とメロディと楽器とを使った上にエレキやシンセを同時に使い、ロックの録音技術に精通していると思われる音に仕上げてある。メロディもそっくりなのがある。

しかし、土臭さにしてもロックらしい問題意識にしてもHedningarnaの方が上と聴こえる。女声ヴォーカルの強さはなかなか聴き応えあるが、それにしてもHedningarnaの「Trä!」の方がもっと原始的なパワーを感じさせる。それにトラッドと言っても基本は平均率三和音の体系に収まっていて、Hedningarnaのように不整調律や長短音程の交替や長二度音程のヴォーカルのハモリといったような常識を無視する音は全く出てこない。

友人「T」の趣味の現れであろうが、こういったロックのイディオムやその（もう忘れられつつある）問題意識の持ち方と、トラッドを合体させる方向のバンドを聴くことが多い。友人「T」から教えてもらってハマってしまったIonaもケルト+プログレだし、先日のKvěty（なんて発音するの？）も、ちょっと配分は違うけどトラッド+ロックと言える。

しかしこのバンド、日本に来たことがあるらしい。案外メジャーなの？