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献立10/05 [献立]

人には心を動かされる「ツボ」がある。

作家の筒井康隆はどこかで、まだ下界では戦争が続いていると思い込んで数十年密林で孤独に生活して日本に戻ってきた元日本兵の話を「ありきたりな泣く話には何とも思わないが、こういうシュールな現実には涙が出る」というようなことを書いていた。

その昔、娘と「千年女優」のDVDを一緒に最後まで見てスタッフスクロールで
「もうちょっと平沢が歌えば良かったのに、ねえ」
と言いながら娘の方を見たら娘は滂沱の涙を流していた。つい先週もなんでもないテレビ番組を見ながら似たようなことがあって、その感性の差を思い知った。

さて、僕の「ツボ」はなんだろう。感性が岩砂漠のように干涸びてしまって心を動かされるという経験がめっきり減ってしまった。
強いて言うなら、想像もつかないような遠い世界や、誰も知らない遠い過去、現在と隔絶した遠い未来、といったエキゾチシズムかな。まったく異質な世界の話は涙を流すと言うようなものではないけれど、胸の奥の芯がジンとするような思いがする。これまでおそらく数百のSF小説を読んでいると思うけど、いまだにクラークの「幼年期の終わり」がマイベストであるのはそのせいだろう。ただし、単に「百億光年離れた惑星世界」というだけではなんとも思わない。そういう単なる言葉のインフレがはびこる小説も多い。

ところで、その感性の差を持った娘に「借りぐらしのアリエッティ」のサントラを借りた。アニメは見てないけど、8分の6拍子でファがシャープするアコースティックな曲はそれだけてキュンとしてしまう。これは子供の頃の刷り込みか。

朝食:
卵かけご飯
煮物2種
味噌汁残り

牛乳+コーヒー
1005朝食.jpg

夕食:
あんかけ焼きそば
葱茗荷豆腐お揚げの味噌汁
1005夕食.jpg
今日はどうしてもあんかけ焼きそばが食べたくて生協で豚挽肉の一番小さいパックを買って帰って肉味噌を作った。野菜と一緒にしてあんかけを作って、別途茹でた麺を炒めた。麺にちょっと焦げ目がついてきたところで、作ってあったあんかけをフライパンに入れて一緒くたに炒めた。あとからかけるより麺があんかけを吸って味がしみる。ぐちゃぐちゃになって見た目はたいそう悪いがこれはいける。

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