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怖い夢を見た [分類してもしょうがないもの]

明け方、久しぶりに怖い夢を見て飛び起きた。隣には女房が寝ていて、仙台にいた頃のようにiMacを立ち上げてメモするということができなかったので、目を覚ましたまま内容を反芻して、覚えているようにした。そのせいで、ちょっと変形したかもしれない....

木造家屋の4畳半くらいの狭い部屋にいる。その部屋には家具が何も無くて、四面とも茶色い土壁がむきだしになっている。和風の蛍光灯の笠が天井から下がって、それにひもがついている。隣に女房がいて、寝るので明かりを消す、といいながらそのひもをひっぱると暗くなった。

畳の上には布団が二組敷いてあって、足下のほうにサッシの入った窓があるのに気がついた。カーテンも無くて部屋が暗くなると外がよく見えるようになった。周りの家屋の瓦屋根が下に見えるが、その中には2階建ての家もあるので、するとこの部屋は木造3階建てか、布団の足下のほうなので窓は北向きか、などと思いながら窓に近寄っていった。

遠くの空がすこし赤く見えて、手前にはいろいろな色や形や高さの瓦屋根が並んでいるのが見えた。一面ずっと住宅街らしい。右手のちょっと離れたところに木造の火の見やぐらのようなもののシルエットが見えた。空が赤いのは火事なのかとも思ったけど火の見やぐらに人がいるようすは無かった。

するとむかいの家を一軒隔てた真正面に、とつぜん女の姿が現れた。2階建ての瓦屋根が胸のあたりで赤黒い空をバックに上半身が浮き上がっていたので、その身長は7、8mぐらいあることになる。その女の右斜めうしろから見ているようなぐあいで、長くて黒い髪がざんばらになって頭全体を覆っているのが見えている。背景と同じような赤黒い半袖のワンピースのような服が、閉じた雨傘のように大きな体にまとわりついている。

女は左手に黄色い立方体のようなものを握っていて、どうやらそれは懐中電灯のようなものらしい。女はその立方体を下のほうに向けて、何か探しているような姿勢でいたが、そのうち右のほうをゆっくり向いてきた。顔が見えるようになると、右目のあるあたりを中心に頬から額まで、火山の噴火口のように穴が開いていて肉がむき出しになっているのがわかった。その傷は古いものらしく血の色は無くて白っぽい肉色になっていて、その横で左目が険しくぎょろっとして、いかにも恐ろしい形相になっている。

僕はびっくりして部屋の中で後ずさったら、その気配を察知したのかその女は見える左目をこちらに向けて、気配の主を探しているふうだった。そしてすぐ窓に気がついたらしく、左手の懐中電灯をこちらに向けると、サーチライトのように部屋の中が明るく照らされた。そして僕と女の目が合ってしまった。

女は体をこちらに向けると懐中電灯を照らしたまま手前の家の屋根をよけてこちらにずんずんと歩いてきた。窓はちょうど女の顔の高さになっていて、噴火口のような肉の穴と左目をこちらに向けて、左手で部屋の中を照らしたまま、右手を使って窓をこじ開けようとした。窓のすぐ外に網戸が張ってあったらしくて、まずその網戸がくしゃっとはずれた。窓を開けようとするんだけど、錠金具がかかっていてすぐには開かないということに女は気がつくと、大きな手でぐい、と窓を押した。窓が割れる瞬間に目が覚めた。

目が覚めると心臓がドキドキしてしばらくの間、恐ろしさにぞくぞくしていた。蒸し暑い夜で顔と背中に汗をかいていた。外は明るくなりかけていた。

寝苦しさのせいでこんな夢を見たんだろう。「お岩さん」や「八百屋お七」(どちらもあんがい古風だな)やT-1000(ターミネーター2に出てくる)のイメージが見て取れるけど、四角い懐中電灯や狭い和室や雨に濡れたあっぱっぱのようなワンピースのイメージはどこからきたんだろう。「あっぱっぱ」って若い人にはわからないか。

去年はこんな重苦しい夢は見なかったので、ようするに、横浜よりも仙台のほうが夜はずっと楽だったということだな。
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