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Bezier曲線によるレンズ形状近似 - その4 [レンズ形状をBezierで描く]

前回で計算は終わった。考え方はスプライン補間なんかと同じ、というかスプラインのものまね。

前回の球面をBezier曲線で近似するだけではごく普通なので、今日はこれを非球面に拡張する。でもそれも考え方は全く同じ。

2.3  非球面の場合

非球面でもよっぽど変な、例えばシュミットカメラの補正レンズみたいなのでなければ、見た目のレベルでBezierと区別するのは難しいはずである。ということで、球面と同じ条件でいいだろう。つまり、
  • 光軸(始点)での曲率
  • 最大高さでの傾き(1次の微係数)
  • 最大高さでの2回微分
を一致させるという方針でいく。光軸での曲率は球面と同じで、最大高さの傾きと2回微分が球面とは違ってくる。普通の非球面では開く方向(曲率が中心より周辺のほうが小さい)なので、最大高さでの形状を調整できれば、けっこういい結果になるのではないかと思う。

ということで、球面での議論はそのまま使えて、s1s"1の値が違ってくるだけになる。

めんどくさいけどそれぞれ計算すると.....

非球面式を2次曲面とベキの項にわけて
0531eq32.png
とする。微分は
0531eq35.png
なんかだったので
0531eq36.png
である。
あとはそれぞれ微分して
0531eq37.png
となるので、数値的にはq′(1)、q"(1)、p′(1)、p"(1)の値を計算して代入すればいい、ということになる。

これらの値(と非球面式の値sh)を式-15に代入して球面の場合と同じように計算すれば、非球面の断面形状のBezier曲線の近似ができた、ということになる。

美しくはないけど、話は簡単。要はどれだけ効果的か(見た目がそれらしいか)、ということ。
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