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大発見の実験装置 [日常のあれやこれや]

CGで蘇る近代科学の実験道具たちという記事を読んだ。僕は大発見に結びついた実験装置が実にしょぼいおもちゃみたいなセットアップだった、というのを知らしめることに意味がある、と思った。しかし化学では実験装置が動くところまで再現しようとすると、第1原理計算みたいなことをしないとできないので、セットアップを見せるだけになってしまう、というところがちょっと残念。

物理実験なら装置だけでなく実験そのものも計算で再現できるのではないか。ガリレオの落体実験は今では簡単というか、鳥の羽を落としたときの方がむしろ難しい。でもたいていの力学の実験の計算による再現は今となっては簡単だろう。ヤングの2重スリットの実験でさえ波動方程式を数値的に解くことでかなり正確に再現できる。光源がろうそくの光では計算負荷はかなり高いだろうけど。

ジュールの実験だって色々なレベルで計算できる。熱の散逸も含めたシミュレーションができるレベルに今ではなりつつある。すごいことだ。

個人的にはリブシャベールの実験を再現してほしい。小さくて精巧な装置がどう動くかを見ることは、現象を「面白い」と思える感性と、条件を整える職人のような技術が結びつく稀有な瞬間をまのあたりにできる、と僕には思える。そこに「変だぞ?」と感じることのできる体系化された知識があれば大発見に出会えるかもしれない。リブシャベールの装置を現実の「もの」として再現するのは液体ヘリウムが必要だったりするのでその敷居はかなり高いし。

いや、本当は何が言いたいかというと、レゴとラジコン用のサーボモータと手ハンダのOPアンプ回路と輪ゴムと厚紙工作のセットアップでもそれなりの実験はできると.....我田引水やがな....
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