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地震のデータ [日常のあれやこれや]

ついさっきの平林さんの問いかけを調べてみようと思ってとりあえずときどきお世話になるWolfram|Alphaに投げてみた。

残念ながら過去30年間しかデータがないので、これで答えを得るというわけにはいかなかったんだけど、あれ?と思った。

0418earthquakesinjapan.png
95年の阪神淡路が表示されない。気象庁マグニチュードMjでは7を超えていたと思っていたのに。

気になったのでもう少し見てみるとマグニチュード6.4としてあった
0418earthquakesinkobe.png
エネルギーで30倍も過大評価するほど気象庁マグニチュードってずれてんだっけ?
そんなはずないよな。



ところで、二十数年前、仕事でシンガポールに頻繁に通った。当時のシンガポールは建設ラッシュで、人足を荷台にぎっしり乗せたトラックが朝の高速道路でいっぱい走っていた。荷台の人たちは振り落とされないようにみんな背中を丸くして体育座りでおとなしく運ばれていた。ホテルから工場へのタクシーの中にいて前にそんなのが走ってると怖くてしょうがなかったんだけど、タクシーの運ちゃんは平気でぴったり後につけていた。

ホテルのすぐそばでも1階が商業施設で上がアパートだかマンションだかの建物が何棟も建設されていた。そばを歩きながら見るとモルタルでレンガを積み上げている。どう見てもレンガよりモルタルの方がずっと多く見えるような建物もいくつかあった。

現地の人間に訊いてみると曰く、シンガポールは大きな岩盤の上にあって地震は来ない、従って建物は自立できればいい、日本みたいに大げさにする必要はまったくない、という話だった。そのときはそんなものかな、と思った。

ある朝、ホテルのすぐそばの出来上がったばかりのマンションが崩落した。地震が原因で崩れたのではなかった。工場に行って現地の人に訊いてみると、朝のニュースで見た、入居したばかりの人が一人巻き添えになって死んだらしい、原因は建設基準を超えてレンガの量を減らしたせいで自重で崩れたらしい、そして建設に携わる人足が勝手にレンガを持ち去る、という問題が根底にある、という。

あれからシンガポールでは地震はないらしいけど、ユーラシア・フィリピン・オーストラリアの3つのプレートの三叉路みたいなところなので、長い目で見ればずっと地震がないとは言えない。今でも当時のままのレンガ・モルタル比だとすると心配である。

地震の規模は観察の時間的スパンを長くすればするほどいくらでも大きくなる(ベキ乗現象の特徴)。例えば、木はいくらでも高い強度を持つことは物理的にできないので、その木をなぎ倒すほどの強風の頻度は寿命を決定する要因の一つとなる。

絶対安全がありえない場合、植物とは違った人間らしいやり方として、どうすればいいんだろうか。
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