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市井の偉人 [日常のあれやこれや]

今日は天気が良かったのにうちでシコシコ仕事に使う計算を一日中していた。その息抜きにとたまたま、中島らもと桂枝雀の対談をYouTubeで見た。このらもは生前よくあった放送事故レベルというわけではなく、比較的しゃんとしてて、受け答えもしっかりとまともだった。

話がひと段落して、そのあと当時らもが新聞に連載していたコラム「明るい悩み相談室」の話題になって、コラムに対する反応の中で一番面白かったのは、とらもが言って、曰く
らも「小学校6年生ぐらいの娘とお父さんが談判してる。それをお母さんが横で聞いてるわけですね。
  娘は『おっぱいが膨らんできた』と
  お父さんが『二百円でさわらせろ』、
  娘は『五百円でないといかん』と。
  で、『四百円』『いや、三百円』と値切り合いしてるわけですね。
  お母さんが横で見てて『こんなことでいいのでしょうか』と」
らも「その答えに
    『それは高すぎる。ふた房五百円で、ひと房五百円は高い
     娘さんはお金いうもんを舐めてるんちゃうか』
  と書いたら、どっとお叱りの手紙が来まして」
枝雀と客席は大笑いして、さらに続けて
らも「その中に、便箋3枚ぐらいに書いてあって
    『新聞というのは社会の木鐸である、公器である、世の指針となるものである。
     それをこの回答者の中島氏は別として、新聞社の記者はもう一度記者魂というものを
     思い返していただきたい』
    『あたかも、まるで、商人のように、仮にも自分の娘の体の器官を玩弄し、
     なおかつ金銭を以て代えるとは何事であるか』
  と書いてあるわけです」
そして
らも「ああ、これはその通り、この人の言う通りや思もて、2枚目をこう、めくったら
    『あんなものはタダで良いのだ』
  ひっくり返りましたね」
ああ、じつに、中島らももすごいけど、市井にはまったくすごい人がいるもんだ。いや、僕もほんとに、こうありたい。
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