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鏡筒 [日常のあれやこれや]

今日もずっと仕事で使う装置のソフトウェア書き。そんなことをしていて、この という話に反応。

誰かがその昔、「lens barrel」のことを「鏡筒」と訳したのだろう。僕は30年以上その言葉を使ってきたので違和感は全然ない。レンズが入る筒状の機械加工品を「鏡筒」、レンズが入って接着されると「鏡筒Sub-A'ssy」、基準面に対して調整されて組み込まれる状態になって「鏡筒A'ssy」あるいは、単にその全体を「鏡筒」と言ってきた。

ところが今の会社ではそういう光学業界で普通に使ってきた言葉が通用しない。「鏡筒(lens barrel、あるいは単にbarrel)」は「ハウジング」や「レンズホルダ」などといろいろ呼ばれる。レンズを光軸に垂直な平面内で光学的に調整するのを「リレーxy調」などと呼んでいたのが「マスターレンズ系設定位置接着」などと呼ばれる。調整したあと固定しないことはありえないんだから「接着」の言葉は不要だし、投げ込み固定との区別もつきにくい。

まあ、使われる言葉なんてお互いに通じればどうでもいいんだけど、やっぱりシンプルなのがいいし、システマチックなのがいい。でも専門用語って結局最初に名付けた人の言い方が残ってしまうんだよな。

例えば「電流の向き」と「電子の流れの方向」の関係とかと一緒かな。この二つが逆のせいでいつも「カソード」「アノード」がどっちだかわからなくなる。実体としての運動の方向と、電流という抽象化された用語の定義の向きが一致している必要はないけど、やっぱり気持ち悪くて混乱の元である。

そもそもそれは電子の電荷を「負」にしたのがいけないのか。いやでも電子の電荷を反転すると電界の符号もひっくり返さないとな。電界が逆符号になると磁場も逆にしないといけないか。それだとrotの定義をそのまま使うと右手系と左手系を交換しないといけないんだっけ?rotはベクトル積からきてるからその定義だけ反転するわけにいかないしな。いや両方ひっくり返るからそのままでいいのか....

ああ、もう、今のままでいいや。
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