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仕事が忙しい.... [日常のあれやこれや]

僕は営業やマネジメントはできなくて、計算したり何か作ったりすることしかできない。なのにどんどん仕事が増える。光学に関係する仕事については、この会社には光学屋は僕しかいないので、全部僕がやるのは当たり前なんだし、組み立て設備のメカやら電気やらソフトやらを引き受けるのも、言ってみてば光学的な調整を含んだ組み立ては光学設計の一部なので、そこまでは仕方ない(メカや電気までというのは納得いかないところもあるけど)。

そんなことをしながら、来年のPhotonics Westのショウに出展するデモを作る羽目になった。みんな漫然と「こないだシュトゥットガルトに出したのと同じでいいんじゃない?」とか言ってスルーするつもりでいたらしい。そのシュトゥットガルトというのはVisionという2年に1回のマシンビジョンの展示会で、僕のいる会社はそこに今年初めて出展した。これまでの光学関連のショウとは違うので、レーザを詳しくは知らないけど使いたいお客さんにアピールするようにと、新しいデモとして僕が考えてこのために作ったものだった。でも僕が現地に行かなかったせいもあって、いろいろな不具合が出てEye Catcherとしてはイマイチになってしまった。

それをまたPhotonics Westに出す、というので僕は改善案をまとめて話をしたら、みんなポカンとしていた。もうあと2ヶ月ほどしかないし、会社は左前でなるべく出費はひかえたいし、ということで僕の提案はめちゃ不評だった。

でもこういう製品デモなんて、やるならとことんやる、効果が出なさそうならすっぱりやめるべきで、漫然と自己満足的にやるのは僕はイヤだ、と言ったら例によって、ならお前がやれば、でも金はないぞ、ということになってしまった。

シュトゥットガルトの時は日本から行ったのが海外営業担当のひとりで、あとはドイツとフランスの口先営業ふたりが加わっただけだったので、デモ不具合の原因の一つには現地でのサポート体制の脆弱さにあった。間違えないように幾つかあるコネクタのピン数を(せっかく、わざわざ)全部違えて作ってあったのに、現場で適当に繋いで電気回路を致命的に破壊したあげく、「こっちのピンは余ってるのに、こっちは足りないぞ。どうなってるんだ!?」とか言って怒るような連中だった。

今度のPhotonics Westでも僕は行かないので、バカチョンにしておきたい。デモなんて見てもらってナンボなのでハデにしたいけど、技術的には嘘がないようにしたい。しかもできるだけ安上がりにしたい。ということでまた何から何まで僕がやることにした。そもそもこのもとになるシュトゥットガルトのデモも、結局僕がいくつかの代替案まで含めて全部アイデアを出して、どれにすると決まった後は、やはり僕が素材手配をして回路の半田付けしてソフトを書いたものだった。他人に頼んだのはデモ用自社製品の製作と、現地での操作ぐらいだった。

こうやって、はっきり言ってどうでもいい仕事が増えるんだけど、みんなは僕が自ら好きで増やしてると思っているんだろうな。でも、そうではない、と説明する時間を費やするぐらいならそのどうでもいい仕事も進める方がいいよな。
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