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Dead Can Dance「Spiritchaser」 [ロック]

友人「T」からの借り物CD。普通「ロック」には分類されないけど、「ワールド・ミュージック」は聴き間違いもええとこやで。まあええわ。

「死者も踊る」というネーミングも気に入った(Decadenceのもじりだと言う説もあって、それだとちょっとかっこ悪いが)けど、なんともいえず音色の気持ち良さがいい。

展開していかない音楽、素人臭いほどの単純で強引なメロディやコード進行。一瞬大昔からあったのではないか、と錯覚するような音楽。まるで冷静かつ綿密なコンセプト設計をしてそれに基づいて演奏しているうちに、逆に完全に本気になってしまった、というような音楽。というか、そのものやけど。

女声と男声のヴォーカルがちょうど「聖」と「俗」、あるいは「天上」と「下界」、もっと言ってしまえば「行っちゃってる巫女」と「会衆を仕切る司祭」を代表しているように聴こえる。

この「Spiritchaser」はそういうDCDのなかでは即物的で、パーカッションを多用したアフリカ風の音色が目立ってるし、珍しくあからさまなエレキギターの音がコーラスの中に出てきたりしてちょっと安易な感じがするので、それまでのDCDの「行っちゃってる」雰囲気は少ない。

もちろん、DCDの音楽は全部作り物の嘘っぱちで砂上の楼閣に過ぎないんだけど、でも、気持ちええなあ、この音。


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