SSブログ

プレゼン資料を作る [LaTeX関連]

この土日で来週使う資料を作ることになってしまった。先週は会社にいるあいだには結局全然時間が取れなかった。まあ、中身は何かの承認をとるとかなにかを決めるとかではなくて、えらいさんたちに今やっている技術的な内容をサルやキジにでもわかるように説明するというものなのでたいしたことはない。

でも天気がいいのに部屋に閉じこもってしこしこしょーもない絵を描いているのはつまらない。さっさと済ませたい。

これまで、こういう資料は

  1. 図やグラフをMathematicaで描いてepsで出力する
  2. 面倒な数式はLaTeXで描いてepsファイルを作る
  3. 写真を貼るときはPhotoshopに読み込んで解像度やトーンの調整したものを出力する
  4. それらを全部Illustratorのファイルに配置する
  5. 線画のイラストはIllustratorで直接描く
  6. 1ページ1ファイルにしてpostscriptファイルにする
  7. Adobe Distillerでpdfに変換する。そのときフォントの埋め込みなど調整する
  8. 共通のバックやヘッダフッタをAdobe Acrobatで挿入する
  9. Acrobatでひとつのpdfファイルにまとめる
ということをしていた。なんでもかんでもぱわぽんエクセルの人から見れば、なんてめんどうなことをしているのだろうと思うに違いない。これのほうがきれいな資料がずっと短時間で簡単にできてしまうけど、それなりに使いこなしは必要になる。昔はタイトル文字の枠のドロップシャドウにぼかしが入っているとか表の罫線が手書きのコンテの線になってるとか(知ってる人はわかると思うけどIllustratorで簡単にできる)で感心されたことが何度もある。でも誰も式が美しいとかフォントが揃っているとかモノクロでプリントアウトしても読めるとかを指摘してくれた人はいなかった。

いまさらぱわぽんなんて生産性の低いツールを使う気もないけど、これまでやっていた方法はやっぱり手間が多い。特にページを入れ替えるとかが一番大変。自分でページごとのファイルを管理する必要がある。

もとはと言えば90年頃、Mathematicaを初めて手に入れて(当時は会社で欲しいと言えばそれで手に入った)そのきれいなグラフィクスを劣化させずに、さらに編集するためにAdobe Illustratorを手に入れたことから始まる。初めてのMathematicaは2.0、Illustratorは88だった。その直後にあるひとからLaTeXを教わった。当時数値計算用にDECのVAX780があってLaTeXがインストールされていた。スクリーンエディタにJEDI(JapaniseEDItor)、LEIA(Line Editあと忘れた)なんてのがあったのが当時の流行を表している。pLaTeXではなくて独自に(誰がやったのかよく知らない。DECの人だったと思う)日本語が通るようにしたものだった。

いやいや、昔話をするためにこれを書いたのではない。今回どうせならLaTeXのプレゼン用のクラスを使ってみようと思った。

LaTeXには古の「slide」クラスをはじめとしてプレゼン資料を作るための大小のクラスがある。その中には

  1. slide
  2. seminar
  3. beamer
  4. presper
  5. foil
などがあることがわかった。いくつか試してみた。僕が使った限りではbeamerがもっともらしいプレゼンページが一番簡単にできそうだった。でもbeamerは日本語の問題からdvipdfが通らないらしく、dvips→ps2pdfを経る必要がある。divpsは\includegraphicsでIllustratorのファイル(*.ai)が使えなくてepsにする必要がある。これではまたepsファイルのLaTeX取り込みの際の日本語の問題がまたぶり返す。仕方なく諦めることにする。

slideクラスやseminarクラスも悪くないけど欲しいページの雰囲気がなかなかでない。僕はいつもホワイトバックにするので暗黙にブルースライドを前提にされるのは困る。なぜホワイトバックにするかと言うとメカ図面を並べる場合があるから。小さな記号や細い矢印は白地に黒か黒地に白でなければ見辛い。それと僕が使い始めた当時、レーザプリンタの出だしの頃でモノクロ2値しか出なかった。当時はまだ最終的に紙に出力することが多く、モノクロ2値でも読めるというのがプレゼン資料の大前提だった。

ぱわぽんのデフォルトのひとつにあるみたいだけど、緑地に黄色の文字とかは正気の沙汰とは思えない。ページトランジションやバックに凝る必要性を全く感じないので今回foilTeXを試してみることにした。

ここから

foiltex.ins
foiltex.dtx
のふたつをダウンロードしててきとうなところ(僕は/usr/local/share/texmf/tex/latex/にfoiltexというディレクトリを作った。また忘れるんだよな、これを)に置く。サイトにあるREADMEにはLaTeX2eを前提にしていると書いてある。209では動かんらしい。ということで僕のは2eなのでそれぞれ
% sudo latex foiltex.ins

% sudo latex foiltex.dtx
として展開する。展開後そこは
% ls
fltfonts.def  foil30.clo    foiltex       foiltex.ins   texput.log
foil17.clo    foils.cls     foiltex.aux   foiltex.log
foil20.clo    foils.sty     foiltex.dtx   foiltex.toc
foil25.clo    foilshrt.clo  foiltex.dvi   sampfoil.tex
なんかのファイルができる。このあと
% sudo mktexlsr
としてls-Rファイルを更新しておく。foiltex.dviをdvipdfなんかでpdfファイルにすると簡単なマニュアルが出力される。

これで来週のプレゼン資料を作ることにした。もう少し詳しい話は明日することにしてワインを飲んだのでもう寝ることにする。ああ、一日が短い。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

献立10/25プレゼン資料を作る-2 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。