プレゼン資料を作る [LaTeX関連]
この土日で来週使う資料を作ることになってしまった。先週は会社にいるあいだには結局全然時間が取れなかった。まあ、中身は何かの承認をとるとかなにかを決めるとかではなくて、えらいさんたちに今やっている技術的な内容をサルやキジにでもわかるように説明するというものなのでたいしたことはない。
でも天気がいいのに部屋に閉じこもってしこしこしょーもない絵を描いているのはつまらない。さっさと済ませたい。
これまで、こういう資料は
- 図やグラフをMathematicaで描いてepsで出力する
- 面倒な数式はLaTeXで描いてepsファイルを作る
- 写真を貼るときはPhotoshopに読み込んで解像度やトーンの調整したものを出力する
- それらを全部Illustratorのファイルに配置する
- 線画のイラストはIllustratorで直接描く
- 1ページ1ファイルにしてpostscriptファイルにする
- Adobe Distillerでpdfに変換する。そのときフォントの埋め込みなど調整する
- 共通のバックやヘッダフッタをAdobe Acrobatで挿入する
- Acrobatでひとつのpdfファイルにまとめる
いまさらぱわぽんなんて生産性の低いツールを使う気もないけど、これまでやっていた方法はやっぱり手間が多い。特にページを入れ替えるとかが一番大変。自分でページごとのファイルを管理する必要がある。
もとはと言えば90年頃、Mathematicaを初めて手に入れて(当時は会社で欲しいと言えばそれで手に入った)そのきれいなグラフィクスを劣化させずに、さらに編集するためにAdobe Illustratorを手に入れたことから始まる。初めてのMathematicaは2.0、Illustratorは88だった。その直後にあるひとからLaTeXを教わった。当時数値計算用にDECのVAX780があってLaTeXがインストールされていた。スクリーンエディタにJEDI(JapaniseEDItor)、LEIA(Line Editあと忘れた)なんてのがあったのが当時の流行を表している。pLaTeXではなくて独自に(誰がやったのかよく知らない。DECの人だったと思う)日本語が通るようにしたものだった。
いやいや、昔話をするためにこれを書いたのではない。今回どうせならLaTeXのプレゼン用のクラスを使ってみようと思った。
LaTeXには古の「slide」クラスをはじめとしてプレゼン資料を作るための大小のクラスがある。その中には
- slide
- seminar
- beamer
- presper
- foil
slideクラスやseminarクラスも悪くないけど欲しいページの雰囲気がなかなかでない。僕はいつもホワイトバックにするので暗黙にブルースライドを前提にされるのは困る。なぜホワイトバックにするかと言うとメカ図面を並べる場合があるから。小さな記号や細い矢印は白地に黒か黒地に白でなければ見辛い。それと僕が使い始めた当時、レーザプリンタの出だしの頃でモノクロ2値しか出なかった。当時はまだ最終的に紙に出力することが多く、モノクロ2値でも読めるというのがプレゼン資料の大前提だった。
ぱわぽんのデフォルトのひとつにあるみたいだけど、緑地に黄色の文字とかは正気の沙汰とは思えない。ページトランジションやバックに凝る必要性を全く感じないので今回foilTeXを試してみることにした。
foiltex.ins foiltex.dtxのふたつをダウンロードしててきとうなところ(僕は/usr/local/share/texmf/tex/latex/にfoiltexというディレクトリを作った。また忘れるんだよな、これを)に置く。サイトにあるREADMEにはLaTeX2eを前提にしていると書いてある。209では動かんらしい。ということで僕のは2eなのでそれぞれ
% sudo latex foiltex.ins % sudo latex foiltex.dtxとして展開する。展開後そこは
% ls fltfonts.def foil30.clo foiltex foiltex.ins texput.log foil17.clo foils.cls foiltex.aux foiltex.log foil20.clo foils.sty foiltex.dtx foiltex.toc foil25.clo foilshrt.clo foiltex.dvi sampfoil.texなんかのファイルができる。このあと
% sudo mktexlsrとしてls-Rファイルを更新しておく。foiltex.dviをdvipdfなんかでpdfファイルにすると簡単なマニュアルが出力される。
これで来週のプレゼン資料を作ることにした。もう少し詳しい話は明日することにしてワインを飲んだのでもう寝ることにする。ああ、一日が短い。
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