カミングアウト

突然だけど、実は、3月31日付で会社をやめることに決めた。この時期は転勤入学就職が多くてなかなか引っ越し業者がつかまらなかったけど、3月20日にこの仙台の貸しマンションを引き払って横浜の家族のもとに帰る。単身赴任は結局7年と3ヶ月ということになる。もちろん当初はこんな長期になるつもりではなかった。

このブログもそこでいったん区切りをつけるが、そのあと仕切り直して、この同じアドレスで何らかの形で継続する予定でいる。しかし少なくともタイトルだけは替えないとおかしいよな。

残りの1ヶ月、実質的にあと17日のあいだ、家財道具の処分引っ越しの準備仕事の引き継ぎ客先への挨拶なんかでほとんどつぶれてしまう。このブログではこのあと仙台引き上げまでの秒読みをする。あと17日．．．

去年の夏頃から悩んでいて、暮れに女房と相談して決心した。定年まであと3年ほどなので、できれば満願退職が望ましかったんだけど、残念ながらもたない、と思った。

やめることにした理由はいくつかある。そのすべてをここで開陳するつもりは無いし、そんなことをする必要も無いけど、今までこれを読んでくれた人には、その理由のうちひとつは、なんとなくわかってもらえるんではないかと思う。

仕事では今年はじめから引き継ぎの作業をしている。なかなか技術的な内容の全てを引き継げるものではないけど、まあしょうがない。あとの担当には同じテーマで僕とは違うアプローチをしてもらう、ということになる。

東北大学の研究室では、ちょうど去年のM2が卒業して新しいM1が学生部屋でのさばりだす切り替わりの時期になる。研究室からフェイドアウトするにはちょうどいいタイミングだろうと思う。実は先日の研究室の宴会は、僕のお別れ会も兼ねていた。

それは、M2の修論提出が終わってもう研究室には顔を出さなくなる頃なので彼ら自身のお別れ会でもあったんだけど、そのとき僕だけは花束と高級ボールペンのプレゼントを彼らからもらった。長いこと研究室にいたのに、彼らになにかしてやった、ということはなかったので、申し訳なかった。ここで言っても彼らには伝わらない（リアルの僕とdecafishとを結びつける情報を与えてなかった）んだけど、ほんとうにどうもありがとう。

ところでまもなく震災からちょうど3年になる。もし震災が無かったら会社をやめる理由のひとつは存在することはなかった。震災が無かったらどうなってただろう、と考えることもあるけど、もうなかなか想像がつかない。人生、複雑系だなあ、としみじみ思う。

コメント 4

　４月以降も色んな話を読むことができたら嬉しいです。
by jun hirabayashi (2014-03-04 05:57) 

ありがとうございます。
これを機会になにか新しいことでもできればいいんですが、しょせん歳ですので、やっぱりこれまでと同じようにちんたらやることになると思います。
まあそこそこそれなりに期待していて下さい。
よろしくお願いします。
by decafish (2014-03-04 07:13) 

工学部の落ちこぼれだった私にとって、decafishさんは密かなヒーローでした。続編まってます。
by NO NAME (2014-03-04 19:53) 

コメントありがとうございます。
ただあまり持ち上げないようにしていただかないと、僕はいい気になったあげくにすぐ馬脚を露わすことになりますので、ぜひともお気をつけ下さい。

なんどか書きましたが僕は子供の頃はトップクラスの落ちこぼれで、大学に入っても「落ちこぼれグループ」の一員でした。落ちこぼれでもこの程度にはなる、という見本だと自分では思っています。
しかし普通のひとから見たら「所詮この程度」「最終的には反面教師」なんでしょうねぇ。いや、まあ、いいですけど。．．．何が言いたいのかわからなくなりました．．．．

とりあえず、4月以降もよろしくお願いします。
by decafish (2014-03-04 21:14)