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不覚! [日常のあれやこれや]

しまったぁ、15年前に気がつくべきだったぁ....

今日、我が家の書斎の蔵書を何気なく見ていたら、人気漫画家衛藤ヒロユキ氏の出世作である「魔法陣グルグル」の単行本が出てきた(うそうそ、部屋の隅のスチール本棚に押し込まれていた本がはみ出していた)。

ふと取り上げた単行本13巻の「ひみつの図書館」の章に意外なものを発見した。ニケとククリが預言者ガルニエの弟子ミウチャに請われて「レフの村」にやってくる。その村には「図書館」があってそこではトリコという女性が終わりのない物語を読んでいる。そのページは
0503guruguru1.jpg
で、その最後のコマにある本の表紙にはなんと、シュレーディンガーの方程式が書いてあるではないか(上ページのガウスぼかしのない楕円内参照)。

しまったあ、この章には「観測者」、「猫」、「時の女神」、「攻略本」、「ハマり」、「マタデー料理」なんかが出てきてほのめかされていたのに(後のほうはちょっと違うか)初めて読んだときには気がつかなかった。その前のエピソードにはアルファベットを変形した「アラハビカ文字」がちりばめられていて、それにまぎれてしまった感がある。

しかも作者は親切にも、このエピソードの最後のコマをこの本で終わらせている。

0503guruguru2.jpg

作者自身がコメントしていなければ、僕が日本で一番に発見したかったイースターエッグだった。知ってる人には「とっくの昔に攻略済みのイベント」みたいなもんだろうけど。奥付には「2000年10月22日 初版」となっている。15年以上も見過ごしていたのか。く、く、くやしい...

ところで、作者の衛藤ヒロユキ氏は今、「グルグル2」を連載しているが、なんだかちょっと苦しそうに見える。絵の描線はシンプルに、フリーハンドのテクスチャは的確になって(もともと使うトーンの種類の少ない人だけど)どんどん美しくなってるのに、連載1回分のページ数は逆にどんどん減ってるし。「エグチ」や「カモガワ」みたいに「行ってしま」わないように、無理しないでいただきたいと、ファンの一人として願っている。
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