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またmacOSがやらかした [日常のあれやこれや]

macOSのシステム環境設定でAppStoreの変更ロック解除パスワードがザルというバグが見つかった。僕も試してみたらどんな文字列を入れてもロック解除できた。システム環境設定の他のロック解除はとりあえずはちゃんと動いているようである。

これはすなわちシステム環境設定の左下にある鍵アイコンが単なるUIの共通化の役割しかしていない、ということである。ついこないだのrootパスワードのバグもひどかった。これも直接の影響は少ないとは言え、同じような超低レベルのバグであることは間違いない。

本来、権限取得譲渡のメカニズムは分散すべきではなく、ボトルネックでなければならない。例えば、unixの設計思想ではsetuid/setgidというシステムコールがそのボトルネックの役割を果たしていた。macOSでは必ずしもそうなっていない、ということが2回続けてバグが発覚したせいで白日のもとに明らかになった、と言える。

これは「バグ」というような生易しいものではない。システムの根幹に関わる設計思想の問題である。一方でLLVMClangという超強力な技術をバックにswiftを作り出して、ついにメモリリークフリーの世界を実現するかのような先端的なAppleの動きとの大きなギャップを、僕としては感じてしまう。

こういうほころびって僕には、優良企業が怪しくなる端緒というか兆しというか前触れに見える。思い起こせば前いた会社が十数年前、こう言うのが小さいながらもいっぱいころがってた、という気がする。いや、その会社は今でも存在してるけど、ね。
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