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腰いわしてもた [日常のあれやこれや]

「腰いわす」というのは関西弁の成句で「腰を痛める」「腰痛になる」と言う意味。「いわす」とは「ダメにする」というようなニュアンスで、「奥歯ガタガタいわせたろか」と同じ語源というか、同じ動詞らしい。「肩」や「膝」にも言うような気がするけど、「指いわす」「目いわす」「頭いわす」などというのは聞かない。「頭いわしてもた」と聞くと、その時点の以前に「すでに頭をダメにしてしまっている」感じがする。

いや、そんなことはどうでもよくて、50台半ばごろから2、3年に一回のペースで腰痛で寝込むようになった。朝起きると腰が痛くて起きられなくなっている。そのまま大抵まる二日は寝たままで、1週間ぐらいでなんとか普通の生活に戻れる、というパターンが続いた。ひどかったのは仙台に単身赴任してるとき、身動きもつらくて這うようにしてタクシーに乗って医者に行ったりした(そのときのタクシーの運ちゃんが優しくて乗り降りからソファに寝かせるところまで手伝ってくれた。その場ではまともにお礼も言えなかったんだけど、あれには感謝してる)。

今回は4/2(金)に起きられなくなって土日寝て、次の週の火曜にどうしても出社してやらなきゃならない作業があってセンター南まで往復した。いつもと違って今回は座ると痛い。寝てるか立ってるかしかなくて、横浜地下鉄ではずっと立ったままで、作業も立ったまま、そしてそのまま帰ってきた。仕事によっては丸一日立っぱなしという人もいるけど僕は全然慣れてなかった。

6時間ほどずっと立ったままで、それがよくなかったのか、いつもなら1週間ぐらいで治るんだけど、今回はいまだに座ったり前屈みになったりすると痛む。今はリモートワークなので通勤でどんどん悪くなる、と言うことはないんだけど座っての作業ができないので、先週はずっとダイニングテーブルの上に段ボールを積み上げて、その上にオフィスから運んだ6コアiMacを乗せて立って仕事してた。立ちっぱなしではやはり腰に負荷がかかるので、しばらく仕事してはまたしばらく布団に横になる、ということを繰り返していた。

先々週先週と2回整形外科へ行って施術を受けた。待合室は年寄りで溢れかえっていて、さらにいくつかある〇〇療法ごとに長い列ができてる。そのときは、年寄りはしょうがねえなあ、とか思ったんだけどよく考えたら僕も年寄りなので他から見ればぜんぜん馴染んでたはずで、自分ではまだ年寄りではない、とどこかで思ってるんだろうな、僕は。こんなに体のいろんなところにガタが来てるのに。

ちょっと前に別の持病で通っている内科の医者に言われた。若い人の病気ははっきりと原因があって、それを取り除けば健康になるんだけど、歳をとるとある病気が別の病気の原因になっていたりして、何が原因でどれがその結果だかわからない「なんとなく病気のかたまり」みたいな体になっていく、と言っていた。そのときは、なるほどまさしく複雑系ですね、とか言って笑ったんだけど、笑い事ではなくなってきた。

僕は若いころもいろいろな、致命的ではないけどこまごまとした病気をいくつも持っていて、ひとから「病気のデパート」とか言われたことがあった。今では「病気のAmazon.com」とでもいうのかな。
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