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Apple Silicon Mac [日常のあれやこれや]

Apple Silicon Mac出ちゃったなあ。これまで680x0→PowerPC→x86ときてARMということで、これで4つめ。毎回乗り越えてきた、というよりは、それ以前を捨ててきた、というほうが正しいかもしれない。こっちも慣れっこ、ちゃあ慣れっこなんだよな。まあ、これまでのシェアの少ない立場では既存ユーザを確保するより、新規ユーザを取り込める戦略を取ったほうが有利なので当然なのかもしれない。でもこれからは違うよな。

しかし、ARMに切り替えたことでそんなにパフォーマンスの差がでるかなあ。ずっと昔、PowerPCに切り替えたあと、G3ではCPUのキャッシュが効いて面積の小ささとコミで価格対性能比がぐっと上がってありがたかったけど、そのあと性能を上げようとするとパイプラインを深くしてマイクロコード化して分岐予測して、でどんどん複雑になってPowerPCのシンプルだというメリットが減って最終的に捨てることになった。

x86も古いぶん、レガシーな部分を引きずってるので不利ではあるだろうけど、PowerPCと同じようにARMだって同じ道を歩むような気がするけど。iPhoneが売れてるので数のメリットはあってTSMCに研究開発投資を促しやすいというのはあるだろうな。AppleがTSMCに直接投資するとかあるんだろうか。性能よりも結局、CPUのラインナップと価格を制御しやすいということなんだろうなあ。シングルコア性能が頭打ちになってもMac用にはコア数を増やす方向にするとか、GPUを盛るとか、I/O周りを取り込むとかあるだろうし。あ、I/Oはもう入っちゃってるのか。昔はADBとかTCP/IPスタックとか何でもかんでもソフトだったのに。

そういえばまたFatBinaryになるのか。/Libraryと/System/Libraryが膨れ上がるんだよなあ、あれ減らすのもめんどくさいし。Rosettaの切り捨てで悩んだのも、もう9年前のことか。忘れるのも速いな。「忘れようとしても思い出せない」というバカボンのパパの名言があったな。

高性能と低消費電力のコアを使い分けるのって、どうやってるんだろうか。最小単位はスレッドだろうから切り替えるたびにどっちに適しているスレッドかを、前回のスライスでのCPUの使い方から判断するのかな。スレッドスケジュールはKernelがやってるんだろうから、入出力の乗ったスレッドやUI用のスレッドは必ず低消費にまわすとかはするだろうな。発表ではぜんぶハードウェアでやっているような感じだったけどほんとかな。

128Kが1985年、PowerPC601が1994年、CoreDuoを積んだのが2006年なので、x86は長いほうなんだ。どんどん寿命が短くなってるような気がしたのは間違いで、やっぱり歳のせいか。そういえばx86の途中で32ビットモードの切り捨て、というのもあったので実際には刻みはもう1つあったと言ってもいいよな。16→32ビットは680x0でたまたまラッキー、だったんだけど僕はこれのおかげで当時9801を使っていた生産技術の連中が苦労してたメモリセグメントの問題を知らずに済んだ。僕はMac IIからの付き合いなので、もう33年にもなる。長いなあ。

ところで、「Secure Enclave」てなんだ?CPUの2+2コアぶんくらいのすごい面積食ってるけど。
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